bluesoyaji’s blog

定年後の趣味、大学入試問題の分析、国語の勉強方法、化石採集、鉱物採集、文学、読書、音楽など。高校生や受験生のみなさん、シニア世代で趣味をお探しのみなさんのお役に立てばうれしいです。

「永訣の朝」のリアルな情景が描かれた回想録 賢治の妹が見た賢治の姿

 

宮沢賢治の妹シゲが賢治を描いた回想録を残していたそうです。

本日(2017年12月1日)の読売新聞に記事が出ていました。

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賢治と言えば、「永訣の朝」。

高校の現代文の教科書では定番の教材です。

全国の高校生数十万人が読んでいるはず。

これを授業でやると、生徒は「シュン」としてしまいます。

 

さて、記事を読んで驚いたことがあります。

 

「永訣の朝」で妹トシが危篤状態で、賢治がみぞれをとりに外へ出た時、もう一人の妹シゲが同行し、傘を差しだしていたという記述です。

 

あの松の葉に積もる雨雪を取ってくるシーンがリアルに思い浮かんできます。

 

妹トシは、兄賢治に、「最期に妹のためにいいことをしてあげられた」という思いを残すため、雨雪を取ってきてと頼みます。

このあたりは、現代っ子の高校生の心にも触れるようです。

 

トシが「今度は自分のことばかりで苦しまないように生まれてれてくる」と言うと、父親が、賢治らに「法華経のお題目を唱えて助けてあげなさい」と言ったという記述があるそうです。

 

父と賢治は、信仰の違いを巡って対立していたのはよく知られている話です。賢治とトシは熱心な法華経の信者でした。

 

詩の結びは、賢治の祈りです。

どうかこれが天上のアイスクリームになって
おまへとみんなとに聖い資糧をもたらすやうに
わたくしのすべてのさいはひをかけてねがふ

 

 

実際には、父のこんな言葉があったのかと思うと、より宗教的な気持ちを想像させられました。

 

 

モンベル メリノウール Vネックシャツとタイツを購入しました 学校のあまりの寒さに耐えられず

みなさんは学校の教室の寒さをどうやってしのいでいますか?

座布団、ひざ掛けは必需品ですね。

マフラー、ネックウォーマー、手袋、ヒートテックのアンダーウェア、腹巻き、

それに使い捨てカイロ。

高校生は防寒グッズが必要です。

 

エアコン完備で、今の時期ガンガン暖房を入れてくれる学校は別として、普通の公立の高校は、寒いです。

 

教室の気温が何度以下になれば、ストーブが入る。

12月から暖房を入れる。

こういった決まりごとがあって、寒いから暖房を入れてくれるという臨機応変の対応をする学校は少ないでしょう。

 

オフィス勤務の方には想像できないほど、厳しい環境で生徒は勉強しています。夏も同様です。

 

私も学校のあまりの寒さに我慢できず、ヒートテックのタイツを2枚重ねて履き、レッグウォーマーをその上からする有様です。

 

上はヒートテックの極暖を着て授業をすると、汗をかいて不快感がたまりません。

 

解決策はないかと調べてみました。

 

するとウールのアンダーウェアがおすすめとの意見を見つけました。

山用です。

 

それならモンベル!

早速ネットで注文しました。

 

メリノウール Vネックシャツ 5040円

メリノウール タイツ 5349円

 

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パッケージのみの写真です

 

ユニクロと比べるとかなり割高ですが、アウトドアブランドの中では、手頃な価格です。

 

今日で着用して3日ですが、とても快適です。

ヒートテックなら毎日着替えて洗濯しますが、これは着続けています。

 

1週間くらいなら、洗濯なしでいけそうです。

そうなると、むしろ経済的かもしれません。

 

ヒートテック特有の化学薬品のような匂いもなく、着心地もよい。

 

普段の生活に、このモンベルのアンダーウェアはおすすめです。

 

 

真冬並みの寒さ対策に、車用シートヒーターを購入し、使ってみました。Amazonベーシック ホットカーシート 12V 黒 二段階温度切り替えコントローラー付き 座席ヒートクッション シートヒーター

 

シートヒーターを購入し、使ってみました。

この数日の寒さが耐えられなくて、通勤の自動車内での冷えを防ぐために購入しました。

Amazonで探すと、

Amazonベーシック ホットカーシート 12V 黒 二段階温度切り替えコントローラー付き 座席ヒートクッション シートヒーター

が見つかりました。

http://amzn.to/2jh5dTD

 

値段も手頃なので、即注文し、翌日には配達されました。

早速、取り付けてみます。

 

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広げてみるとこんな感じです。

 

ゴムバンドに金属のフックを取り付けていると、バンドが外れてしまいました。

「えっ!何これ」

驚いて確かめてみると、縫い付けが不十分だったのか、バンドがシート本体から見事に外れていました。

そんなに強い力で引っ張ってはいません。普通にフックを差し込むためゴムバンドを持っただけなのに。ガッカリ感が…

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気を取り直して、安全ピンで取り付けるという応急処置で済ませます。

 

さすがに送り返してまた待つのも面倒です。

Amazonベーシックというシリーズなので、基本性能は充分と思ったのですが、残念です。

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さて、取り付けると、結構厚みがあり、シートポジションが変わります。座るとハンドルが少し近くなったように感じました。

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スイッチは強と弱があります。

強にして、走り出すと3分ほどで温かくなってきました。

5分もすれば、かなり温かくなりました。おしりと太ももの裏、背中がぽかぽかして極楽気分です。

「これはいい!」

弱に切り替えても充分に温かいです。

寒い朝は暖房が効き出すまでかなり時間がかかり、その間、車内で震えますが、このシートカバーがあれば、そんな寒さも大丈夫そうです。

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Te-Rich シガーソケット usb 車載充電器 ソケット 3連 4USBポート

これが便利です。ドライブレコーダー、トランスミッター、このシートヒーターと3つの電源をとっています。

 

取り付けバンドがすぐに外れたというアクシデントがありましたが、この温かさはそれを忘れてしまうほど気持ちいいです。

耐久性能は今後の使用を経て、判断します。

 

 

大阪府南部の和泉層群へ化石採集に行ってきました

 

 

先週の日曜日、晴れましたが気温が低く、風も強い中、大阪府南部の和泉層群に化石を探しに行きました。

 

和泉層群とは、大阪南部の和泉山脈から、淡路島南部、徳島県の鳴門、讃岐山脈、愛媛県の松山付近まで分布する白亜紀後期の地層です。

アンモナイトや貝の化石が出ます。

 

以前に鳴門に化石を探しに行きましたが、全く何も見つけることができませんでした。

 

今回は、同じ和泉層群ということで、ぜひ化石を見つけようと出かけました。


阪神高速湾岸線は、横風が強く、車が横に流されます。


オートクルーズを使いながら走っても、怖く感じて、たびたびブレーキを踏んで解除しました。


1時間半で到着。


現地は大きな池で、車が入れないように柵がしてあります。

 

今回は、車にマウンテンバイクを積んできました。

駐車場から採集地まで距離があるので、自転車で行こうという魂胆です。

 

柵の横を自転車を持ち上げて通り、池の周回路に入ります。

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人影はまばら。
池の周囲を反時計回りで進んでいくと、自転車では上れない傾斜のきつい登り道になり、そこからは押して登りました。

 

泥岩の露頭が所々ありますが、崩れ落ちた石を見ても何も見つかりません。


登り切ったところで三叉路になっており、そこにも泥岩の露頭がありました。

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しばらく観察していると、男性が通りかかかったので、化石が出るところを尋ねると、この道の奥だと教えてくれました。

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草に覆われた山道を少し下ると、山の斜面に小さな泥岩がズリのように積もっているところに出ました。
斜面に落ちている握り拳より大きい石を見て歩くが何も見つかりません。

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斜面の上部は崖を掘り崩したように少しえぐられており、そこまで登ると、誰かが置いたのか、貝の化石が入った石を二個見つけました。


気分をよくして辺りを探しても何も見つけることができません。

しばらく探して、一つだけ割った石から何かの化石が出てきました。

割った拍子に母岩から外れました。

 

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来た道を引き返し、途中で小さな流れの河原に下りて泥岩を探します。

欠片のような物を一個見つけただけでした。

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風が強く、冬のような寒さで、池の周囲の公園も日曜にしては人出が少なく、何となくわびしい感じがしました。


残念だったのは、不法投棄のゴミがそのまま放置されていること。せっかくの景観にそぐわないように思います。

撤去に費用がかかるでしょうが、利用者のことを考えると、当然ない方がよいです。

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早めに切り上げ、2時過ぎには帰宅しました。

 

ワークマンのFind-Outシリーズのウェアを試してみました

 

ワークマンのFind-Outというスポーツやトレーニング用のウェアを購入しました。

 

クロスシールドブルゾン、クロスシールドパンツ。

どちらも1900円です。

 

今回は、ブルゾンを着用し、自転車で河川敷を走行しました。

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日曜日の16時過ぎ、気温14度。北風2m、片道5キロメートルを往復。

 

ブルゾンの下には、ユニクロのドライEXウルトラストレッチジャケット1990円、GUのサイドシームレスクルーネックT長袖990円を着用しました。

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ボトムは厚手のリーバイス501にヒートテックのタイツ。

 

所要時間は50分程度。下りは追い風で楽でしたが、上りは向かい風で寒かったです。

 

このブルゾンは胴の部分が中綿入り、袖の部分はジャージ生地で、防風にはなっていません。そのため、走っているうちに体が冷えてきました。

 

この気温下では、ウインドブレーカーを上から着る必要がありました。動きやすさには問題はありません。アウターではなく、中間着として使うのがおすすめです。

 

スポーツブランドや、アウトドアブランドのウェアは、機能的にもデザインも優れています。

しかし、ワークマンのFind-Outラインのウェアは、安価であり、圧倒的なコストパフォーマンスの高さが魅力です。

 

山歩きを始めてから、アウトドアブランドのウェアを買いそろえましたが、あまり着ていないものがたくさんあります。ブランドイメージ先行で買ってしまったからかもしれません。

ウェアも持っているだけでなく、着てこそ価値があるものですから、ブランドだからという理由で買う習慣を見直そうと思います。

安くても実用的なものに魅力を感じる方にワークマンのFind-Outシリーズはおすすめです。

 

 

 

 

現代文の読み方を学ぶ 入試現代文の対策として書きました

 

現代文の読み方を学ぶ

現代文の問題は大学入試などでよく出題されます。


高校生や受験生の皆さんは現代文が苦手という人も多いです。
その理由が、「勉強方法がわからない」、「文章によって出来不出来の差が大きい」、「日本語だから勉強しなくてもいいと思う」などいろいろ聞きます。

 

高校では1年生の時に国語総合という科目で、現代文の分野を週2、3時間学びます。内容は主に評論、随筆、小説などの散文と、詩、俳句や短歌などの韻文です。これにスピーチなどの表現分野の活動が加わることもあります。

 

現代文と言っても、広いジャンルを指しています。
今回は入試に必要な現代文で考えてみます。

 

入試の現代文の出題は、評論、随筆、小説の3分野のうち、大部分が評論です。
現代文の読み方は、まずは評論の読み方を学ぶことが必要です。

結論を先に挙げると、

  1. 頭で読むな、目と手で読め。
  2. あなたの考えは不要、著者の主張を読み取るだけ。ただし、出題者の意図も加わる。
  3. 語句の意味がわからないと厳しい。最低限の語彙力は身につけよ。

なんだか小難しい感じになってしまいましたが、できるだけわかりやすく説明していきます。


まずは1番の「頭で読むな、目と手で読め。」です。


普通みなさんは問題文(本文)を読んで頭で理解しようとします。
これだけではだめです。


なぜだめかというと、入試では抽象的な内容の文章や、異様に長い文章が出題されます。
すると、みなさんの記憶の能力を超えてしまいます。メモリー不足になるのです。
どこに何が書いてあったか、また初めから読み直さなければならない。


時間に余裕があればそれもいいのですが、実際の入試では、大問1題にせいぜい20分前後しか時間をかけられません。

たとえばセンター試験は80分で大問4題です。
限られた時間内で読むためには、初めに本文を読む時に、ペンで重要だと思われる部分に傍線を引いて目印をつけることです。


これを教えるとほとんどの高校生がどこに線を引いていいのかわからないと言います。


まずは、筆者の考えや主張がはっきり現れている部分を探しましょう。


同じ語句を繰り返している場合、それはキーワードです。チェックしておきましょう。
「つまり」「すなわち」など、要約したり言い換えたりするつなぎの言葉があると、そのあとの部分が大事なことが書かれています。


接続語は〇で囲っておくのも大事です。

「しかし」「そして」「たとえば」など、たくさん出て来ます。これらを〇印で囲って目立たせておきます。


最初は大事そうだな、わかりにくいなと思う部分にどんどん線を引いていきましょう。

 

次に、2について、設問を読むと、「傍線部を説明せよ」、「理由を次から選べ」など出題者からの指示があります。


これを考える時に、まずは自分が傍線を引いた部分をもう一度読んでみる

すると、言い換えてあったり、同じ語句が選択肢にも使われていたりします。

そこで選択肢を吟味して消去法で解答を絞る、傍線部分を引用して説明文を書くなどの作業をします。

自分が線を引いた部分が、設問に対する解答の根拠になっているかどうかを検討する、これが問題を解くことです。


けっしてあなたの意見や考えは求められていません。

それは「小論文」でしか求められないのです。
短い解答時間内で、しかも場合によっては抽象的な哲学問題などにあなたが自分の考えを示している時間などないのです。

著者の主張を読み取り分析する。出題者の要求する設問に対する根拠を本文中から探し出し、解答する。
これが入試現代文に求められる力です。

 

最後に、3番の語句の意味についてです。
評論文は、特有の用語があります。「主観的」「客観的」、「抽象的」「具体的」、「パラドックス」、「演繹法」「帰納法」など。


これらは、高校生の皆さんは日常では使わない語彙ですね。こんな言葉でしゃべっていると、誰も相手してくれなくなる…そのレベルです。


ところが、入試現代文では、これでもかと言うぐらいに難解な語句が出て来ます。わざと読み手がわからないように書いているのではないかと勘ぐってしまいます。
「ペダンティック」という言葉がありますが、あまりにも「意味不明」と思わせる文章を出題する大学は、作問の先生が「ペダンティック」なのでしょうね。
*「ペダンティック」がわからない人は調べましょう。

そう、とにかくわからない語を見つけたら調べる。ネットですぐ探せます。スマホに記録するか、単語帳でも作って記入しておきましょう。一手間かけたことは案外忘れないものですよ。

効率よく語彙力を増やすには、「現代文単語集」などを利用することです。使い方は英単語集と同じです。

できれば例文が載っているものがいいでしょう。

 

本を読めば現代文の成績が上がるかとよく生徒から聞かれます。
答えは「NO」です。


本の内容によるからです。何でも読めばよいわけではない。活字に触れる量を増やすのは必要かもしれません。しかし、入試現代文で求められるようなレベルの文章でないと、いくら読んでも読解力はつかないでしょう。


それよりも、質のよい現代文をじっくり読む、過去問を解いて時間をかけて内容を理解する、といった勉強法がおすすめです。

 

長くなりましたが、少しでも現代文の勉強の参考になればと思い書きました。


受験生の皆さんはこれから公募推薦、センター試験、一般入試と続きます。


現代文の力を伸ばして、ぜひ合格の栄冠をつかんでください。

 

 

Pivot 3drive・αオートクルーズを実際に高速道路で使ってみました

 

オートクルーズを試してみました。

以前にオートクルーズ導入の記事を書いています。

参考にしてください。

 

www.bluesoyaji.com

 

今回、連休中に高速道路を使う機会があり、オートクルーズを試してみました。

以下の手順です。

メーターが時速80km/h(設定可能速度は30~140km/h)を指したとき、スイッチを入れる。
アクセルから足を離す。
80km/hのスピードが維持される。
アクセルをふたたび踏み込むと加速する。
ブレーキを踏むとオートクルーズが解除され、スピードが下がっていく。

 

こういった動きをしました。
アクセルから足を離しても車速が維持されるのは、少し違和感がありました。勝手に車が進んでいく感じです。まあ慣れると思いますが。

スイッチを入れると「ACC」と表示されます

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 ブレーキを踏むとオートクルーズが解除され、スロットルコントロールに戻ります

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右足を自由にできるのは、疲労感の軽減になると思います。
長距離、長時間になるほど、違いがあるのではないでしょうか。
今回は、100kmほどを高速道路の走行、40kmほどを地の道の走行の割合でした。

 

そのうちオートクルーズを使ったのは高速では3分の1くらいです。
地の道は曲がりくねった山道が中心だったので、ほとんど使いませんでした。

設定をしてもすぐにブレーキを踏み、解除されてしまうからです。

 

まだ操作に慣れていないので、あくまで初めて使ってみての印象です。

足をペダルから離せるのはとても楽です


私はずっと右足でアクセル、左足でブレーキと使い分けています。
長距離を走ると、足がつりそうになることがあります。
実際に運転中に足がつって困ったこともありました。


足を自由に動かせる、休ませる時間がとれるのはよいと思います。

車速が一定だと燃費にもよい結果になるかもしれません。今回は燃費の差は計測していません。

オートクルーズを使いこなせると、もっとメリットを感じるのでしょう。

 

自動運転が実用化されると、これ以上に運転自体がもっと楽になるのかもしれません。

それも悪くないなと思いますが、車を操るという緊張感はなくさない方がよいように感じました。

 

関西日帰りドライブ 和歌山へ化石採集に行って来ました

11月の三連休初日、和歌山へ化石採集に行ってきました。

三連休とはいえ、三日目は仕事、二日目は家の用事で、初日のみが自由に使える日です。

そこで、関西圏内で日帰りできる場所を探すと、和歌山に化石産地があることがわかり、行ってみることにしました。

 

「るるぶドライブ関西ベストコース」を参考のため買いました。f:id:bluesoyaji:20171104154839j:image

 

http://amzn.to/2zds38P

YAHOOカーナビで検索すると、一番早いコースは、阪神間から大阪市内を高速で抜け、岸和田から170号線で山の中に入り、480号線で葛城山を越えて、かつらぎ町から高野山方面へ山の中に入るというものでした。

 

阪和道で高速道路を乗り継ぐコースもありますが、距離、料金とも増えるので、先のコースで行くことにしました。

 

ところが、湾岸高速を助松というところで下りて、地の道を走るとかなり時間がとられました。

山越えの後、かつらぎ町でナビの示す道が車一台がやっとの狭さの路地。ようやく抜けてホッとすると高野山方面に向かう車で大渋滞発生中。ナビはこの先4キロ渋滞と告げます。

 

山道なので迂回できず、そのまま1時間はのろのろが続きました。
行楽日に、高野山方面に向かう車が集中したのでしょう。


この段階で家を出て3時間たっています。

はじめから阪和道にすればよかったと後悔しました。

 

教訓は、「ナビを信じるな」「行楽日は、料金が高く距離の長いコースを選べ。結果はその方が早く着いてお得。」です。

 

さて、目的地に近づき、ナビの示す峠越えの道を行きます。
これが狭くてまるで林道みたいと思いました。徳島で林道は走り慣れているので、平気ですが、初めての人はおすすめできません。

 

ところどころ落石もあり、落ち葉や枝が重なっていて走りにくい道です。
しばらくは、くねくね曲がる道が続きます。

 

やっと目的地に着くと、家を出てから4時間が経過していました。4時間あれば、徳島なら往復できます。

 

やれやれと思い、早速、化石がとれる川を散策しました。

道から河原までかなり高さがあり、河原に下りられる場所が少なく、少し下ったところでやっと下りることができました。

ざっと見渡してみるとあちこちに黒い泥岩が落ちています。この石に化石が含まれています。しかし、表面を見ても化石らしきものはありません。

 

ハンマーで割ってみますが、何も出てきません。
ネットではいくらでも探せると書いてあったのになあと残念に思いながらも、数個それらしきものを集めました。

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アンモナイトが見つかればいいなあと思いながら1時間ほど探しましたが、見つかりませんでした。

川沿いの道に車を止めてあったのですが、そこに道路補修の土が積んであり、地元の方がお一人、工事に来ました。


邪魔になってすみませんと謝ると、停めてていいよと許可をいただき、もうしばらく探しました。

 

今回はゴム長靴が役に立ちました。初出動の装備です。

靴底に鉄のピンが付いたもので、滑りにくいです。

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河原で狭い流れを渡るのに大活躍です。ここの川は水深もなく、水量も多くないけれど、長靴がないと渡れません。

 

さて、半ばあきらめて工事の方と話していると、もう一人地元の方が来ました。あまり採れなかったというと、あの辺りに行ってみたらと場所を教えてくれました。

 

少し上流の示されたポイントに行って、対岸に渡ってみると、すぐに発見することができました。
イノセラムスという貝の印象化石です。中生代白亜紀の示準化石となっています。f:id:bluesoyaji:20171104162139j:image

泥岩の露頭があり、そこに50cmほどの幅の真っ白な岩脈がありました。まるで貫入しているかのような様子です。黒白の対比が見事で、白色の部分は粘土状になっていました。

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写真を撮っていてふと手を置いた岩を見ると、巨大な何かが。

よく見ると見事な肋があって、イノセラムスの化石でした。

ウチワよりでかいです。こんな大きな化石は初めて見ました。
大きすぎて採集できません。写真を撮りました。

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これに出会えただけでも今日は来た甲斐があったと満足して帰りました。

帰りは阪和道、湾岸高速を使って2時間半でした。

 

久しぶりに山の自然に触れ、日頃のストレスが消え去ったように思いました。

「教育虐待 気づかぬ親」読売新聞の記事を読んで考えてみました。「毒親」問題

 

「教育虐待 気づかぬ親」という記事が、10月28日の読売新聞夕刊に掲載されました。

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「教育虐待」という言葉は、聞き慣れないものです。「児童虐待」のニュースは、毎日のように気が滅入るほど目にしますが、今回の記事の内容は、今まで目にしたことのないものでした。

 

では「教育虐待」とは、どんなものでしょうか。

 

この記事によると、教育虐待の特徴は、「子どものためと言いながら、本当は『こうあってほしい』という親の欲求が行動の背景にある」ということです。

 

子どもを自分の思うとおりに支配したいという親は、まさに「毒親」そのもの。

さすがに読売新聞は、「毒親」という言葉を見出しには使わずに、記事中で「毒親」という言葉が使われ出した、と紹介するにとどめています。

 

「毒親」については、以前に記事を書いていますので、参考にしてください。

 

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記事にある、「子どもの幸せのためには、必ず偏差値の高い学校へ行かなければならない」と考える親はよくいます。

面談で志望校のことを聞くと、「親が〇〇大学以上でないと受けさせないと言っている」、「そんな偏差値の低い大学に行っても就職できないと言われた」などの声を聞くことがあります。

 

「教育虐待」という言葉そのものは、学校現場では耳にしたことがありません。

しかし、それにつながるような言動をする親の話はよく聞きます。

 

たちが悪いのは、親本人はそれが子どもを追い詰めているとは思っていないことです。むしろ、自分は子どもの幸せを思っていると考えています。

 

この記事を読んで自分もあてはまるかもと自覚する親は少ないかもしれません。そこが、「教育虐待」のやっかいな点です。

 

「毒親」の存在とそれへの対処法を知ることが、「追い詰められない」ために必要なことです。

「毒親」への対処法についての記事はこちら。

 

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新聞記事に「教育虐待」という言葉が出たのは、「毒親」の存在を知らせる意味ではよいことです。

今後、読売新聞には、もう一歩踏み込んだ記事もお願いします。

 

 

大学入試共通テストはどう変わる?国語の記述問題対策を考えてみた。

 

 大学入試センター試験に代わり、2020年度から「大学入学共通テスト」が実施されます。今の中学3年生が、高校3年生になって受験することになります。

国語と数学で記述問題が出題されるので、国語の教師としては気になるところです。

高校の授業で現代文の問題をやらせると、選択式の問題はできるが、記述式はできない生徒が多いです。たとえば、「30字から40字で説明せよ」という問題があると、できないというより、書かない、空白のままです。苦手意識が強く、敬遠しているようです。

河合塾に解説記事があったので、見てみましょう。

 

こう変わる!大学入試 〜2020年度からセンター試験に代わる試験を実施〜|Kei-Net

国語と数学で記述式問題を出題

 

現行のセンター試験は全てマークシート方式で実施されていますが、「共通テスト」では一部で記述式問題が導入されます。当初は国語と数学で実施され、2024年度以降からは地理歴史・公民や理科分野に広げることが検討されています。

国語は、80~120字程度で答える問題を3問程度、古文・漢文を除く範囲から出題されます。記述式の導入に伴い、試験時間は現行の80分から100分程度に延長されます。数学は、「数学Ⅰ」「数学Ⅰ・数学A」受検者を対象に、「数学Ⅰ」の範囲から3問程度出題されます。試験時間は現行の60分から70分程度に延長されます。この記述式問題の結果は、3~5段階程度の段階別で評価される予定です。

大学入試センターのホームページには、新たに実施される国語と数学の記述式問題のモデル問題が公表されています。国語では、架空の市の「景観保護ガイドライン」を題材にした複数の文章を読み設問に答える問題と、「駐車場使用契約書」を題材に賃借間に生じるトラブルに絡めた設問に答える問題の2問が示されました。数学では、2次関数の応用問題と、公園の銅像が見えやすい位置や角度を三角比などを用いて算出する問題が示されました。いずれも、思考力や表現力を問うというテストの方向性や、学んだことを実生活に即した場面で活用できるかを意識した内容となっています。

 

 国語は、80~120字程度で答える問題を3問程度」とありますが、これは誤解を招く表現です。

大学入試センターの公表した資料では「80~120字程度の問題を含め3問程度」としています。

つまり「80~120字」の問題は少なくても1題は出題するの意味であって、記述は「80~120字」が3題程度出題するの意味ではありません。

 

試行テストの例を見ると、「記述式の問題は、小問3問で構成される大問1問を出題します。小問3問の解答字数については、20字程度、40字程度、80~120字程度をそれぞれ1問ずつ出題し、問題の内容や正答の条件の設定、段階別評価の在り方等に関し検証を行います。」とあります。注意しましょう。

記述問題対策としては、まずは本文の要約をする。次に、著者の主張や本文の要点を20字~40字で説明する、80字~120字で説明するなどで記述に慣れていくのがよいでしょう。

 

以前に国語記述式問題例について記事を書いていますので、参考にしてください。

 

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 以下を参考にしてください。

高大接続改革の実施方針等の策定について(平成29年7月13日):文部科学省

http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/29/07/__icsFiles/afieldfile/2017/07/18/1388089_002_1.pdf