bluesoyaji’s blog

読書、化石採集、大学入試問題の分析、国語の勉強方法、文学、音楽、学び方などを書いています。少しでも高校生や受験生のみなさんの役に立てばうれしいです。

投資家が「お金」よりも大切にしていること 藤野英人著 星海社新書 読書感想

 

投資家が「お金」よりも大切にしていること

藤野英人

星海社新書

 

お金、働くと言うこと、社会貢献、自他の幸福、金融教育、世の中を良くすること、変化こそ安定
これらの項目について、著者の考えがわかりやすく書かれている。
学校教育の中では、こういった項目について、その本質を学ぶことがない。
著者は具体的なエピソードを引きながら、これらの本質を提示する。それが解りやすく、説得力のある内容なので、非常に読み応えがある。高校や大学の教養課程で学んでおく必要のあることだと思う。
例えば、「人を信じられず、お金しか信じられない。それが日本人の本当の姿なのです。」「自分の喜びは他人の喜びにつながり、他人の幸福は自分の幸福につながる。だから、みんなの幸せを考えることが、最終的に自分の幸せを考えることにつながっていく」などの言葉が印象に残る。
著者も「自他不二」と言うように、大乗仏教の教えに通じるものがある。

若者にとって先行きの見えない現在の閉塞感は、これからの社会がどうなっていくのか、会社で働くとはどういうことなのか、お金を稼いで生きるとはなどの根本的な問いに対する答えをきちんと提示できる大人が少ないことからも来ているのではないか。
本のタイトルが「投資家〜」とあるので、一部のお金に興味のある人向けの本だと思われてしまうかもしれないが、全く違う。
若者だけでなく、いい年をした大人も考えておかなければいけないお金の本質を示した内容である。

著者の語り口は、誠実で、情熱にあふれている。この日本の現状をなんとかしたいとの思いが感じられる。ぜひ一読をお勧めします。

 

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