bluesoyaji’s blog

定年後の趣味、大学入試問題の分析、国語の勉強方法、化石採集、鉱物採集、文学、読書、音楽など。高校生や受験生のみなさん、シニア世代で趣味をお探しのみなさんのお役に立てばうれしいです。

エレキギターをリペアに出すことにしました

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ポット交換と諸々のため、リペアに出すことにしました。

ハードケースに収めて、ギターが動かないように、隙間を梱包材で埋めます。

ハードケースに入れておかないと、配送を引き受けてくれないということを最近に知って、他のギターのケースを用意しました


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ギターはVanZandtという日本製のものです。

ストラトタイプで、米国製のヴァンザントピックアップが使われています。

3シングルですが、太い音がして、ブルースを弾くのにピッタリで気に入っています。

指板はたぶん、ハカランダという貴重な材が使われています。

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ハカランダが大好きなので、眺めるだけでも楽しいギターです。

なんと同じ文章が立命館大学と同志社大学に出題されていて、びっくりしました

同志社大学と立命館大学の国語の入試問題が同じだったのです。第1問の評論の出典が両校とも,「菊地暁『民俗学入門』」で、赤で示した部分が同じになっていました。問題文の大部分が重なっていることがわかります。 

立命館

https://drive.google.com/file/d/1EV9lYokTjs3tGIXXc2oOWWApuPhmre2c/view?usp=drivesdk

出典が他大学と同じになることはたまにありますが、問題文に使う箇所までかぶることは非常に珍しい現象です。

入試日は、立命館2月2日、同志社が2月5日でした。

ともに全学日程入試なので、受験した人数は多かったでしょう。そこで考えられるのは、両校を併願して受験した人への影響です。

2月2日に立命館を受けた人が、2月5日に同志社を受けた時に、評論がほぼ同じ問題文であることがわかると、どうなるでしようか。

一般的には、一度読んだことのある内容は、理解しやすく、設問も解きやすくなります。同じ文章が出てラッキー!と思った人が多かったでしょう。

さらに、予備校などの解答速報を見て勉強すれば、同志社の問題はよくできたでしょう。

各大学は問題作成に苦労しているでしょうが、公平性、客観性が強く求められる大学入試です。同じ問題文にならないように、良問の作成を期待したいですね。

ちなみに設問は立命館の方がバラエティに富んでいておもしろい問題だと感じました。

同志社は記述など従来の設問もありますが、複数資料で考えさせる、共通テストに寄せたような設問があり、取ってつけた感がありました。

「柏木博 視覚の生命力ーイメージの復権」「呉竹充利 ル・コルビュジエと近代絵画ー二〇世紀モダニズムの道程」2023年度共通テスト国語第1問を解いてみました

今年(2023年度)の共通テスト国語第1問を解いてみました。

何かと話題にあがる共通テストはどうだったのかを分析します。

 

第1問は評論です。出典の「視覚の生命力ーイメージの復権」柏木博は、早稲田大学法学部2019年に出題されていました。本文の箇所は異なりますが。

 

以下の赤の波線部は、解答の根拠になると思う部分に私が線引きしたものです。

1

2

3

4

5

問1の漢字は、標準的で、全問正解できるでしょう。

6

 語句の意味です。これも標準的。2問とも正解はたやすいでしょう。むしろ拍子抜けするかもしれません。

7

問2 最初の引用文に根拠があります。画像の1ページで問2と書き込んでいる箇所の傍線部が根拠です。読解ができていれば、たやすく正解を絞れます。

問3 引用文の「外界を二次元の平面へと変える」を踏まえれば正解が絞れます。

複数資料を出題する方針から考えると、「引用文に正解の根拠がある」はずですね。

読解に関係のない引用文をそもそも使わないですから。

問4 選択肢1が紛らわしいですが、「風景がより美しく見えるようになる」が×です。正解の5は「かえって広がりが認識されるようになる」が本文では「そこに水平線の広がりを求める」とあるので、こちらが適切と判断します。ちょっとややこしいですね。

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問5 根拠となる部分が広い範囲にたくさんあり、(画像4ページと5ページ)「動かぬ視点」「沈思黙考」などの根拠から正解3を選びます。少し時間がかかる設問です。

11

12

問6 共通テストでお約束の「話し合い」問題です。

このタイプの問題は、複数資料の読解や思考を問うといった狙いがあるということですが、私は本来の国語の読解力とは次元の異なる設問だと思っています。個人的には重要性を認めていない設問なので、案の定、間違ってしまいました。集中力が切れたことも原因かもしれません。

もちろん、受験生のみなさんは、そうならないように集中して取り組んでください。

 

(ⅰ)3が紛らわしいですが、「窓の機能には触れられていない」が×

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(ⅱ)消去法で2が正解です。

14

15

(ⅲ)4が紛らわしいですが、本文の最後の段落を踏まえると3が正解です。

 

さて、解いてみた感想はどうでしょうか。

私は、選択肢が迷うのがいくつかあって、全問正解することができませんでした。天敵の「「話し合い」新傾向問題に対処すべく、研究したいと思います。

 

感想としては、2年後の新学習指導要領を履修した受験生への問題がどう変わるのか、なんとなく見えてきたなということです。

おそらく長文の、本格的な評論文は出題されなくなり、今回のように複数の出典から、しかも引用文が多数の文章が出されるでしょう。

 

問題の傾向が変わるのは仕方がないとして、受験生の立場で考えると、共通テストと難関私大と併願するなら、両方の対策を別々にやっておかないといけなくなると思います。

なぜなら、難関私大は、長文でじっくり深く読解させる評論が出題されるからです。

これには情報処理力の早さだけでは対応できません。

普段は従来のじっくり読解しないといけないタイプの過去問を解いて勉強し、模擬試験の前や共通テストが近づいたら、複数資料、話し合い、情報処理力対策の勉強をするのが適切かもしれません。

 



 

こんなにおもしろい大学入試評論文、見たことない まるで短編小説のおもむきです 関西学院大学 文 2020 加藤尚武「かたち」の哲学

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形式段落に通し番号をふりました。

本文の要旨です。

1自分の顔を客観的に判断することはできない
4駅の鏡に映るみすぼらしい男の姿を一瞬自分と思わないで見ていた
6恋人のあやめは姉のかきつばたと双子の姉妹である
12私には二人の見分けがつかない
14ブリダンの驢馬は、二つのまったくおなじ干し草の山の真ん中にいる驢馬は飢えて死ぬという話
16ショーペンハウエルはどちらを選んでもいいと反論した
18結婚は、見分けがつかないからどちらを選んでも好いというわけにいかない
19問題は、存在として違う人間が認識としては違いがないという、存在と認識の不一致である
22違う存在が同じ形を持つということは、存在と形とが不可分でありながら、形が存在とは分離できるという形の本性による
23姿というものは、その本体から抜け出して、存在とは別のものになってしまう


本文分析


6スタンダール フランスの小説家
ザルツブルクの小枝 「恋愛論」恋愛によってその対象を美化させてしまう心理
ザルツブルクの塩坑で枯れ枝を投げ込み、二三か月すると、輝かしい結晶におおわれてダイヤモンドで飾られたように見えることから

8ラファエル前派 19世紀中ごろイギリスで活躍した美術家、評論家のグループ
象徴主義美術の先駆 明治時代日本にも紹介され、影響を与えた 夏目漱石 「オフィーリア」

15万葉集「ママノテコナ」 真間の手児奈(古)
16ショーペンハウエル ドイツの哲学者 ニーチェやワーグナーに影響を与えた
21パスカル フランスの哲学者 「パンセ」 人間は考える葦である

 

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設問の解説と解答です。

問一
a方針 イ辛酸  ロ羅針盤  ハ森羅万象 二虚心坦懐 ホ神妙
b偏見 イ編隊  ロ偏屈  ハ唐変木 二片鱗  ホ遍歴
c予期 イ発揮  ロ起死回生 ハ画期的 二数奇  ホ綱紀粛正
d模様 イ最寄り ロ繁茂  ハ曖昧模糊 二水面 ホ喪中

問二 e由緒  f次第  g過程

問三 自分の顔を客観的に見ることが不可能ではない
例は3段、4段
駅の鏡に映る「みすぼらしい男の姿」ー自分だと思わないで自分の姿を見ていたはず
二が正解

問四 「晴れがましくもない」
「晴れがましい」ー多くの人から祝福され、光栄に思う気持ち
イが正解

問五 直前の「ザルツブルクの小枝」がわからなくても「自分の恋人だから美しい」から考える
正解「あばたもえくぼ」ー好意をもって見ると欠点までが美点に見えること

問六 展覧会場で妹あやめと思われた姉の気持ちは
「すばらしい記憶力」には「一種の暗い影のようなものがつきまとっていた」ので、「当てつけ」か「皮肉」
「鼓舞」と「恨み」では「恨み」が適切
ホが正解

問七 14段と15段から「どちらを食べるわけにもいかなくて」「どちらを選ぶこともできずに」とある
ホが正解

問八 16段ブリダンは選択にはかならず何かの理由や原因があるという前提
ショーペンハウエルは選択に遺留が必要という前提そのものを疑う立場
イロハはブリタン、ニホヘはショーペンハウエル
「どちらでも好いという気持ち」はショーペンハウエル
へが正解

問九 「甲しないで」手当たり次第に干し草を食べればいい
「結果を気にしないで」の意ークヨクヨが正解
「胸に乙とくる重し」ー「重し」ズシンが正解

問十 19段Ⅲの直後「存在として違う人が認識としては違いがないという存在と認識の不一致」
存在として違う人ー別人格、姉と妹
認識としては違いがないー外見が同じ
二が正解

問十一 19段傍線部⑤の直後「常識」に注目する
20段「われわれの常識的な世界は」の直後が正解

問十二 
イ5段、6段から×
ロ記述なし×
ハ「形」の根本問題が×
二どんな「存在」でもその「形」の違いを見分けられる×
ホ22段「形が存在とは分離できるという形の本性」とあるので正解

 

解いてみて、どうでしたか?

大学入試で、「あやめとかきつばた」のエピソードを読まされると、おかしくて解いている途中に笑ってしまいそうです。まるで短編小説みたいですね。

ただ、「存在と形」という哲学の話題なので、このエピソードをちゃんと後半の論考につなげられるかが大事です。
頭が固い人には手ごわい問題だったかもしれません。

さすが関学ですね!文章選択のセンスがいい。共通テストも見習ってほしいです。