bluesoyaji’s blog

定年後の趣味、大学入試問題の分析や国語の勉強方法など。みなさんのお役に立てばうれしいです。

好きな石でワイヤーアクセサリー作りに挑戦してみました

好きな石を楽しむために、ワイヤーを使ってアクセサリーを作りました。

アルマンディン 鉄礬ザクロ石と呼ばれるガーネットの一種です。

インド産

直径が2cm少々あり、重いので1ミリ径の太いワイヤーで巻きました。

アルマンディン


ペリドット かんらん石 アリゾナ産 タンブルです。

0.5ミリのワイヤーを二重にして巻きました

グロッシュラーガーネット

0.3ミリのワイヤーです 少し頼りないかも

 

ターコイズ

0.5ミリで二重にしています。若いころから好きなターコイズ

これはアリゾナ産キングマン

 

いずれもペンダントトップにしようと思って作りました。

実際に着用はしないですが。

 

変わったところで、アンモナイト化石をアクセサリーにしました。

スライスされたアンモナイト化石の外側と内側です。

直径は2.5cmくらいか

もちろん購入品で、磨かれています。

 

ワイヤーの巻き方も仕上がりも未熟ですが、なんと言っても作っているときは無心になって楽しい。

年を取ると物を作りたくなるようです。

北海道大学のプレスリリースを見て考えた 古生物学を根本から変革するデジタル化石マイニング技術

北海道大学のプレスリリースを見て考えた

 

「イカ類は1億年前に既に誕生し爆発的に多様化していた

〜古生物学を根本から変革するデジタル化石マイニング技術〜」

北海道大学のリンクです

 

https://www.hokudai.ac.jp/news/pdf/250627_pr.pdf

 

 

ネットで見つけたこの記事を読むと大変おおもしろかったので、あれこれ考えてみました。

 

記事の内容は、スキャンを活用して資料の岩石を薄く削りながら化石の映像を撮り、デジタル化して3Dモデルとするというもの。

 

これにより今まで発見できなかった微細な化石も容易に見つかり、データとして取り出すことができます。

今まで1個しか見つかっていなかったイカのクチバシが大量に見つかり、分類することができた、そこから白亜紀の海中はイカだらけだったということがわかったそうです。

 

 

・まず思ったのが、この技術がアンモナイトの研究に応用できるのではということ

従来の専門的な化石クリーニング技術がなくても、このデジタル化石マイニング技術で誰もが化石研究できそうです。

わたしはクリーニングの際に、どれだけ化石本体を割ってしまったことか・・・

 

また、異常巻きアンモナイトもこの技術を使えば、ニッポニテスやノストセラスなどの複雑な形態が簡単につかめると思います。

さらに、今まで見落としていた新種のアンモナイトの発見も大いに期待できそうです。

 

・北大といえば恐竜の研究も知られています。

「むかわ竜」が特に有名です。

恐竜の研究も飛躍的に進むのではないでしょうか。

 

北海道は良質のアンモナイト化石が多産するので、地の利を活かして北海道大学は研究面でもさらに有利になるのではないかと思いました。

北大で学べる若者がうらやましいです。

 

・北大のリリースにもあるように、この技術で古生物学の新発見が期待できます。

疑問に思ったのは、実物の化石は削られて破壊されるので、化石成分の分析などはどうなるのでしょうか?

岩石の薄片を作る技術を組み合わせると、現物の化石の保存も可能になるのでしょうか?

 

・将来、この技術のコストが下がって、民間の人でも分析を依頼できるようになれば、どうでしょう?

例えば、北大に化石を含む岩石を送ると、マイニングしたデータが送り返されるようになる。

そうなれば楽しいですね。化石研究の裾野も広がると思います。

・さらに3Dプリンターでデータを用いて実物模型が作成で来たら・・・

夢が広がります。

手持ちの石でペンダントトップ、イヤリングを作ってみました

手持ちの石をワイヤーでアクセサリーにしました

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ワイヤーを使うと、いろいろな形の石もペンダントトップになるという動画を見て、挑戦しました

 


石は趣味で集めたものが、数えきれないほど眠っているので、その中から山形めのうと佐渡の赤玉を使います。

どちらも購入品、数百円のもの。

 

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道具は、丸やっとこ、平やっとこ、千枚通しとワイヤーを購入、全部で2000円程度でした。

 


山形めのうから始めてみました。

磨き石なので表面がツルツルして良く滑り、ワイヤーが外れてしまいます。

なんとか固定できました。

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次は小さい赤玉、なかなかワイヤーがかかりません。悪戦苦闘して、2個できた時は疲れてしまいました。

こちらはイヤリングの金具を付けてみると、それらしくなりました。

 


慣れてきたので、リビアングラス、めのう、北海道のアンモナイトを使い、ペンダントトップを作りました。

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リビアングラス

 

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山形めのう

 

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北海道のアンモナイト

10ミリ以下のミニサイズです


子どもの頃、親戚のおばあちゃんやおばさんの家へ行くと、手工芸でいろいろ作ってたのを思い出しました。

 


歳を取ると何か手作りしたくなるものなんでしょうか?

私もその仲間入りしたようで、何か自分の手で作りたいという欲求が湧き起こってきました。

 


みなさんも何か手作りに挑戦してみてはどうでしょうか?

楽しいですよー♪

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ニッパーも使いました

モネ展 京セラ美術館に行ってきました

モネ 睡蓮のとき展 京都市京セラ美術館に行っていきました。

娘に誘われて、9年ぶりに京都へ

阪急電車烏丸駅で下車、市バスに乗り換えます。

バス停には案内係がいて、美術館に行く系統の番号を教えてもらいました。

市内は渋滞もほとんどなく、目的地に到着。岡崎公園でバスを降りると平安神宮があります。

その前を通ってすぐが京セラ美術館です。

高いビルもなく展望が開けて、美術館の背景の山の緑が美しい。

昼近くになったので、併設のカフェレストランへ。

行列があり、順番待ちののカードを取って確認すると、30組待ちでした。

そこでグッズ売り場を先に見に行き、お土産を物色していると30分がすぐに経ち、残り10組になっていたのでカフェに戻ります。スマホで順番が確認できるので、とても便利でした。

ランチは窓際の席で眺めも良く、京の素材のおかずプレートをおいしくいただきました。

 

13時半頃入場。平日の昼なので、混雑もなく、スムーズに鑑賞できました。中高年の方や外国人観光客が多かったです。土日はまた違うのでしょう。

展示物の一部は撮影が可能で、みなさん熱心にスマホで写していました。

京セラ美術館は建物もすばらしく、見応えがありました。

大理石の柱や壁でアンモナイトの化石を探してしまうのは悲しい性。

レトロな雰囲気の照明やステンドグラスが魅力的でした。

そばを流れる琵琶湖疎水がお堀のようで、いい眺めでした。

アンモナイト 化石採集しました

1年ぶりに化石採集に行ってきました。

地学巡検に参加して、先輩方から教えてもらい、念願のアンモナイト化石を取ることができました。

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キャナドセラスだよと教えてもらい、帰宅後に調べてみました。

 

キャナドセラスは白亜紀カンパニアン期に生息したものだそうです。

北海道三笠市博物館のホームページより

https://www.city.mikasa.hokkaido.jp/museum/detail_sp/00015815.html

 

キャナドセラスは珍しいものだそうで、大きさも今まで自分が取った中で最大です。

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泥を落とし、保存のためボンドを薄めた液を塗ります。

縫合線が複雑で美しい。

 

採集した翌週は、筋肉痛がひどく、歯痛も重なって辛かった。

採集を楽しむためには、普段からの体力作りが必要ですね。

インスタで動画を紹介しています

リンクはこちら

https://www.instagram.com/reel/DJ08u-EvNVB/?igsh=YnY3eWJmb2ZnNmt4

 

京都大学の入試問題に友だちの大切さを学ぶ 2025年 前期 国語理系 第二問

京都大学 2025年 前期 国語 理系第二問

佐野洋子「友だちは無駄である」

 

問題文のあと、設問の解き方、模範解答 感想を掲載しています

 

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設問の解き方

問一 

直後の「この人は私のばかなところ、だめなところ、いやなところ、くだらないところを引き受けてくれていたのだ」「この人がいなかったら、私のいやなところ、くだらないところは行き場を失って、私の中にあふれ返って生きてはいけなかったのだ」という二点をまずおさえる

・次に「二人で過ごしたおびただしい無駄な時の流れ、その無駄を吸い上げて、私たちは生きてきた」という箇所から、友人のおかげで私は生きてこれた、ということを読みとる

 

問二

「立派ではない私」とは「立派な尊敬にあたいする友人」ではなく、短所や嫌な所を隠さず、ありのままの自分をさらけ出せる友人ということ。一般的には残念なエピソードが列挙されていることからそれがわかる。

 

問三

・「感謝したい気持ち」は直前の文に、「太陽に感謝し、土に感謝する」とあるように「トマト」を実らせるもの、養い育てるものへの感謝である。当然これは友人の比喩になっている。

・傍線2の後の文に「友だちというものは無駄な時をともについやすもの」とあり、傍線3の後には「私は無駄なものが好きだった。すぐには役に立ちそうもないものや、何に使ったらよいかわからないものが好きだったのだ。能率や、成績や進歩に直接関わらないものが好きだったのだ」とある。

・これらから、友人と無駄に思える時間を過ごしたことが、人生に成熟をもたらしたと気づかされたことをまとめる

 

模範解答

駿台と河合塾の模範解答です

駿台

河合塾




 

 

感想

 

受験生(主に高校三年生)に友だちとは何かを考えさせる文章を出題する大学側に、どういったねらいがあったのでしょうか。考えてみました。

 

気になる箇所を抜き出すと、

「お金になるわけでもなく、社会的向上に役立つものでもない」

「能率や成績や進歩に直接かかわらないもの」

これらの逆は、功利的な人間関係ということです

 

「見栄っぱりで、うそつきで派手好きで、かっこばかりつけるばかな奴」

「つき合っているのは時間の無駄」

冒頭のけがした友人に対する私の言葉は、私に跳ね返ってきて、「私のばかなところ、だめなところ、いやなところ、くだらないところを引き受けてくれていたのだ」

 

つまり、「タイパ」「コスパ」を重視するドライな対人関係とは真逆の、泥臭い、濃密な人間関係が「年月を経て」大事だとわかるというのです。

 

対人関係の距離感が大きくなり、相手との関係が希薄化する傾向が強まる中で、友人との関係を考え直させる意図があるのでしょう。

 

京都大学に合格して入学すれば、弱点もいやなところもさらけ出しあえる友人関係を築いてほしいという親心?から出題されたとしたら、受験生のみなさんはどう思いますか?

京都大学 前期 国語 文系 第一問 評論を解いてみた

京都大学 前期 国語 文系 第一問
「現代社会に生きること」中井久夫
都市化が人の心理に与える影響について考察した文章
読解に苦労することはないが、設問が難しい
以下に問題とその解法、感想、模範解答を掲載します

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  問題の解き方 問一 ・「かわいらしいもの」とは何を指すのかが難しい 直前の「われわれの観念にある『都市』は文明の利器に囲まれた文化的な生活であり、洗練した趣味であり、そうして地縁的な、また血縁的なさまざまのクビキからおのれを解放し、一人の人間として生きるチャンスを求めうる場」が都市に住むメリットについて説明された箇所です。 「あそこへゆけば、ないものはない」「あそこへゆけば、チャンスが待っている」「美しい恋人にめぐりあえるかも知れない」等々は都市の魅力を享受する人々の具体的な認識を「かわいらしいもの」としたものです。 「かわいらしい」とは一種、揶揄するニュアンスがあるので、人々のそういった理解を不十分なものと見なしていることが読み取れます。 ・これらを踏まえて解答欄2行に収まる字数でまとめます。 問二 自然を「疎外」―「自然は外に放り出され、コンクリートの立体的な、機械の内部のような街」 自然から「疎外」された生活―「いつも大地は身近にあり、水は、雲は、微風は、身近にあった。植物や動物たちは身近にあった。自然がわれわれを包んでいた」とあるので、その対極が疎外された生活 ・これらから、無機質な空間で、自然から離れ、自然を感じることなく生活すること 問三 「大地の感覚」を説明した部分を探す ・「それらのものの与える『大地の感覚』はわれわれの精神を正常に保つ」 ・「大地を踏みしめて生きることと、みずからの正常さに対するゆるぎない信頼」 これらから、自然の中で自然と関わって生きることで、われわれは精神の正常さを得ている。自然に深く影響されているということ 問四 都市生活における他の人間との関係 大都市(東京)―「職場、それと家庭をつなぐ交通機関、夫婦中心の家庭、少数の友人、それからいくつかのゆきつけの店、好みにかなったレクリエーションの行き先。それだけ、そうしてそれだけしかもたないことは、大変すっきりした人生を約束しているかにみえる」 地方都市(京都)―「乗客のあいだに何か交感がある。赤の他人のはずなのに感情の交流がある。石ころと違ったものとして、触れ合っている」 ・「東京では、そうじゃない。電車の方も石ころを運んでいるつもり、こちらの方も、運ばれているあいだは、死んだも同然。『存在すること』を止めている」 ・「ゆきずりの他人すら、大きな力をひとに及ぼしているのだ」 ・「石の表情をした人たちに囲まれ、職場に運ばれ、家庭に戻るあいだ『人間の壁』に囲まれていると感じるとき、その影響するところ、みずからも『心の表情』を失ってゆきがちなのは、大いにありうることである」 ・「ゆきずりの人間からの疎外感も、徐々ではあるが、大きな影響を与えるものといわねばならないだろう」 これらから、 ・都市化による自然の疎外は、人間の「大地の感覚」を失わせる ・都市の他の人間の無表情からも大いに影響を受け、「心の表情」を失う といったデメリットについてまとめる

河合塾と駿台の模範解答です

河合塾

駿台


 感想 ・特に問四が難解です。 ・「大地の感覚」の喪失の説明がややわかりにくい。 ・他の人間の表情が心に大いに影響を与えることの具体例が京都での体験談で示されているが、少しわかりづらい。 ・筆者によると京都は地方都市であり、都市化の東京と対比される存在としている点を読み取る。 ・現在の京都(中心街)は外国人観光客があふれ、このエピソードのような「交感」「交流」が感じられるとは思えません。 ・出典の出版が1964年とあり、60年以上前の京都なら、あり得たことでしょう。 ・京都大学がこの文章を出題したねらいを考えると、東京と違って京都にはまだ人間らしさが残っていると示したかったのか、あるいは、現在の京都でもすでに失われてしまっており、失われたがゆえの理想として『他者とのあたかいふれあい』を大事にしたいと言いたいのか、どちらでしょうか。 ・一方で京都には、「お茶漬けでも」で知られる本心とは異なる高度なコミュニケーションの文化があると言われています。京都は都だった歴史が長いので、ある意味『都市化』の先駆の存在ともいえます。

東京大学の入試 国語の小説問題を解いてみました

東京大学 2025年 前期 国語 第四問 小説

「狭い庭」佐多稲子

以下に本文と設問、解き方の解説、予備校の模範解答、感想などを掲載しています。

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小説問題の解き方

人物設定と心理描写をチェックします

実際に問題を解くときは傍線を引きます

ここでは抜き出しておきます

たくさんあるので、急ぎの方は「設問」まで飛ばしてください

苗木屋の爺さん

・小柄な痩せた男

・挨拶が女性的な声だけどどこか格式張っていた

・細おもての柔和な、むしろ伏し目がちの弱気な表情

・目を伏せ、気弱にしげのの言葉を聞き流して

・いただきます、という調子には歌うようなひびきがあって、ちっとも卑屈なものがない

・優しい顔

・あんまり立派な名前

・いかめしい姓名

・自分より年上と思っていたが、見かけよりはずっと若くまだ四十代で小学生の女の子がある

・(今度は少し大きい樹を持ってきてくれ)ちょっと悲しい表情をする

・その次に持ってくるのはやっぱり一尺足らずの苗木ばかり

・格式張った口調で、ときには自分の苗木に鹿つめらしい説明をすることもある

出来事を確認する

・順吉―わが家の前が依然としてむき出しなのを少々もの足りなくなって本職の植木屋に頼んで軒まで達する高さの樫の木を植える

・丁度その最中に苗木屋がいつものようにやって来た

・本職の植木屋には顔を合わさず、いつものように縁先きに来て腰をおろした

・「玄関さきだけ、あんまり淋しいから大きな樹を一本入れるんですよ」

・「お立派になります」「また、お願いします」

・それっきり、この家の庭先きに姿を現さなくなった」

後日談

・「順吉は、勤め先の家具製造店で厭なおもいをした」

・「姿を現さない苗木屋の誇りを思いだしていた」

・「同感とも羨望ともつかぬ、なつかしさ」

「設問」解き方を説明します

(一)

・「彼に気の毒なおもいをさせる」=二年のつきあいのある苗木屋ではなく、別の植木屋に高額な代金を払って植木を注文したことが苗木屋にわるいということ

・別の植木屋に頼んだ理由は

苗木屋は小さな苗しか持ってこず、順吉夫婦はそれが不満だった

近所の新しい住宅に植え込みができているのを見て、わが家がもの足りなくなった

・これらを踏まえて解答します

(二)

・順吉が気にかけている

・「仕方がない」―苗木屋が小さなな駅ばかり持ってくるので、大きな樹を別の植木屋に頼んだことで苗木屋が嫌な気分になったとしてもそれはやむをえないことだと割り切る心情

・この二点を盛り込みます

(三)

「檜葉」について

・「庭の周囲の七、八本の檜葉」

・「檜葉はめかくし用にとおもって頼んだのだが、爺さんの背負ってくるのは、いつも殆ど一尺ばかりの苗木だった」

・「倍の丈に伸びて、結構、形を成した」

これらから

苗木屋は樹木が生長して庭が整っていくことを考慮して植えてあったということを知った

(四)

・「本職の植木屋とゆき合ったとき、彼は、だから引け目を抱いたのにちがいない」

・「順吉は自分の年齢に引け目を感じた」

・「姿を現さない苗木屋の誇りを思いだしていたような気がする」

・「それ以来ぱったり姿を見せない、ということは伊志野剛直の誇りなのか」

これらから、順吉も「引け目」を感じる体験をして「苗木屋」の「引け目」に思いをいたし、姿を現さない苗木屋の誇りを感じ、共鳴する心情をまとめる

 

感想

・戦後十年前後と思われる時代背景で、苗木屋と客の夫婦のやりとりと心情を読み取らせる問題

受験生の世代とは異なる状況でもちゃんと読み取る力があるかを見るのでしょう

・設問(一)から(三)はやりやすい。(四)の心情の説明が少し手間がかかる程度

・全体の難易度は高くないです

 

駿台と河合塾の模範解答です

河合塾


 

駿台



 

 

以下は発展的(?)感想です

・登場人物の名前がひとくせあり 

伊志野剛直―意思が剛直な男

順吉―従順な男

・伊志野剛直の経歴が気になる

「戦争中女房の実家の千葉県に疎開して百姓をやっていたつづきで、今は植木を売って歩いているのだ」

「今度は少し大きい樹を持ってきてくれ、と不満そうに云うのだが、そんなとき、伊志野剛直は、ちょっと悲しい表情をするような気がした」

「苗木しか持ってこられない事情があったのであろう」

 

私の住んでいる市では、平安時代に始まる1000年以上の歴史がある植木屋が集まった地区があります。

そんな何代も続くような植木屋さんと比較すると、「苗木屋の爺さん」は経験も浅かったのかもしれません。

小さな苗木しかもってこれないのも、戦争による疎開がきっかけの職だったからなのか、しかし、「高尾楓」について鹿つめらしい説明をするなど、職に対する自負も強かったのでしょう

 

まとめ

庶民の暮らしぶり、仕事への思いなど、日常生活の中のちょっとした思いを丁寧にすくい上げた、よい小説だと思いました。

合格後も市井の人々の暮らしや心情を忘れないでいてほしいと願います

 

東大ってどれだけ難しい?大学入試 今年2025年の東大の国語の問題を解いてみた

2025年 東京大学 前期 文系 第一問

出典 「身体と魂の思想史」田中彰吾

解いてみてわかったこと、感想を以下に書きます

 

読みやすい文章 一読でほぼ理解できるレベル

内容―身体論で、乳児の鏡像認知について

読解のポイントー体性感覚と視覚の連合だけでなく、他者から見た自己の身体と気づくこと

面白い点―群れで育ったチンパンジーは鏡像認知ができるが、単頭飼育のチンパンジーはそれができない

学びのポイントー私たちの身体イメージには他者の眼差しが刻印されている

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解き方の説明をします

設問

(一)

鏡像を遊び相手として扱う=鏡に映る自己像を他者として知覚する

なぜか=次段にある「生後一年ごろまでの乳児にとって身体に由来する体性感覚的な情報と、外界に由来する視覚的情報とは分断されており、いまだ統合されていない」

「鏡に映る視覚的な全身像を『ここ』にある体性感覚的な情報と結びつけることができるようになるのに生後一年近い時間がかかる」

この二カ所を根拠として理由をまとめる

(二)

「移行期に鏡像を回避する行動が見られる」

「移行期の乳児にとっては~回避行動を引き起こす原因になっているように見える」5ページまん中あたり

・他者のような視覚像が体性感覚と連動しており

・どのように受け止めてよいのか~落ち着きのない回避行動

この二つのポイントを解答に盛り込む

(三)

「そこに映っている身体の像」=鏡に映る自己像

「外的視点から見た自己の身体」=「他者から見た自己の身体」

「気づくことができる」=「自己から見た他者の身体」と「他者から見た自己の身体」を交換することで自己の身体が外的な視点から見るとどのように見えるのかということを学習する

・群れで育つことで他者の身体を見る機会が多く、そこから鏡に映る自己の姿を自己像と気づくことができる

(四)

「他者の眼差しが刻印されている」

「鏡に映る身体の姿を~他者の目から見てどう見えるのかに気づくことが必要である」

鏡像認知は

A体性感覚と視覚を連合する

B自己の身体が他者の眼から見てどう見えるかに気づく

「AだけでなくB」の形でまとめる

(五)

a探索  b半端  c額

 

感想

設問一~三までは傍線部の前後に解答の根拠になる箇所があるのでわかりやすい

設問四は本文全体の趣旨を踏まえて答える問いになっているが、後半の要旨を踏まえていると解ける

漢字問題は平易

東京大学の問題と身構えると、案外解きやすいので拍子抜けする素直な良問

今年度は京都大学の第1問の方が難しいと感じた

 

模範解答

河合塾と駿台予備校のホームページに掲載されています

 

他人を気にしない自分になる 精神科医Tomy PHP研究所

他人を気にしない自分になる 精神科医Tomy PHP研究所

 

精神科医Tomy先生の著作を立て続けに読んでいます。

今回は、「自分軸」と「頭がお暇」というキーワードについて紹介します。

 

「自分軸」とは

第2章11 自分が他人軸でもあきらめないで!自分軸に変えていく方法はあるのよ

相談(要約)

長男だったため、我慢を強いられ自分を出すことができなくなり、顔色をうかがう他人軸の人間になってしまった

回答

・自分軸は「自分で納得できるように行動する」こと

・他人軸は「納得していないけれど周囲や周囲からの評判が気になるから行動する」こと

・自分軸に変えるためには、

①自分が今やろうとしていること、今やっていることを書き出す

②それを自分が納得していること、納得していないこと一部分納得していることに分ける

③完全に納得していることを優先して行う。一部納得していることは、より納得できる形に変えて実行する。納得していないことは後回しにする

・どれだけ「自分が納得しているか」を一つ一つ考えてから行動する

・納得できないことはいきなり断らないにしても、とりあえず後回しにする

2、3行程度のまとめがあります

 

「頭がお暇」の例

第2章14 ルックスばかりに気が行くのは、頭がお暇な証拠

相談(要約)

他人を気にしてしまうのは自分のルックスに自信がないから。ルックスが素敵なら勝手に人が集まってくる。どうしたらいいか?

回答

・自分のルックスばかりが気になるのは「頭がお暇状態」だから

・「今、目の前でやっていることから気持ちが離れて、関係のないことをとりとめもなく考えてしまう状態」

・頭がお暇になると、最後は答えの出ないネガティブなことに行きついて、そこで延々とクヨクヨすることになる

・自分のやりたいことに邁進し、自分軸で楽しそうに生きている人は、自分の夢や目標で頭がいっぱいで「お暇」になっていない

・ルックスが素敵な人でなくてもそういう人には人が集まってくる

・対策は、今自分がやっていることに集中すること

・環境を変えて気晴らしをする、自分がやりたいことをやる

まとめ

こちらも同様の構成になっています。

 

「精神科医Tomyの1秒で~シリーズ」は短い説明で、鋭い警句のような印象でしたが、この「他人を気にしない自分になる」は、説明が丁寧に書かれていて、じっくり読んで納得できるスタイルになっています。

目の前の事態に即応するには「1秒シリーズ」を、時間に余裕があり、深い理解を得たい場合は「他人を気にしない自分になる」をおすすめします。