2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧
岡本太郎の本を読んで、太陽の塔を見に行きたくなったので、子どもと一緒に行ってきました。 www.bluesoyaji.com www.bluesoyaji.com 50年ぶりの対面です。 1970年の万博に連れてきてもらったのが、小学校3年生くらい、9歳だったと思います。 それか…
岡本太郎の「自分の中に毒を持て」を紹介しましたが、さらに「自分の運命に楯を突け」を読んでいます。 www.bluesoyaji.com まだ読み出したばかりですが、こころにひびく言葉がつぎつぎと現れてきました。 いくつか紹介します。 興味を持ったかたは、ぜひ一…
今年2021年の京都大学の入試問題に出題された石川淳「すだれ越し」がおもしろかったので、石川淳が読みたくなり、まず「山桜」を読んでみました。 これがとてもおもしろい小説だったので、紹介します。 石川淳「山桜」 構成を見ましょう。 金を借りに行った…
コメディあるいはトラジティ 中央芝生で 中央芝生の縁で寝転んでいた常二は、時計台の上に広がる青空と雲の群れを眺めていた。 二回生に進級して、近づくゴールデンウィークをどんなアルバイトをしてしのごうかと思案をしているのである。 故郷の母が営む商…
九州大学 今福龍太「宮沢賢治ーデクノボーの叡知」 形式段落に通し番号をつけました(赤字) 形式段落の要旨です。 1模倣(ミメーシス)能力は人間文化における創造性の根源にあるもの 2ベンヤミン「模倣の能力について」文字以前の文化は内蔵、星、舞踏を…
岡本太郎「自分の中に毒を持て」を読んで、印象に残ったことを書きます。 動画サイトで、この本が勧められていたので、読んでみました。 万博に行ったのは、私が小学校の時。もう五十年前もなのに、太陽の塔の目からライトの光線が二本、夜空を切り裂くよう…
京都大学 2021年 文系 国語 第二問 随筆 石川淳「すだれ越し」 石川淳は明治32年(1899)〜昭和62年(1987)東京生まれの小説家。36歳で「佳人」を書き、昭和11年「普賢」で芥川賞を受賞、戦時中は一貫して抵抗の姿勢を貫く。戦後は太宰治や坂口安吾とと…