日経BPコンサルティング
「大学ブランド・イメージ調査 2016-2017 近畿編」
対象大学は主要66校、調査期間は2016年8月1~31日、有効回答はビジネスパーソン4,291人
近畿地方の主要大学における「大学ブランド力」ランキング
http://news.mynavi.jp/news/2016/11/30/425/
このランキングは、高校でのイメージとは異なる部分がかなりあります。
あくまで私見ですが、高校で10年以上進路指導の仕事に携わっている経験から、何点か述べたいと思います。
まずは上位について、
1位 京都大学、2位 大阪大学、これは間違いないです。しかし、3位は神戸大学と思います。神戸大が6位とはありえません。
大阪も兵庫も、学力の高い受験生は、京大、阪大、神大の順で受験先を選びます。
学力上位の受験生にとって、同志社大は、あくまで併願校です。
滑り止め、あるいは国公立の二次試験対策で、記述がある同志社の入試を、慣れのために受ける。そういうことが多く行われています。
だからそんな受験生は、同志社大学に合格しても、入学しません。合格者のうち、入学の手続きをした率を見れば分かります。
では同志社大は、4位かと言えば、それも違います。5位です。
4位は大阪市立大学でしょう。学力上位の受験生にとって、京大、阪大が届かなければ、神戸大か、大阪市大かなのです。
大阪市立大学には、京都大、大阪大を目指していた学生が大勢います。残念ながら第一志望は受からなかった、でも、当然、学生の能力は非常に高いです。
大阪市大が9位なんて、ありえません。
私大の人気で言うと、同志社大、立命館大、関西大、近畿大、関西学院大の順が妥当でしょう。
同志社大は関関同立の中で、やはり頭一つ抜け出しています。
近畿大は、今年も全国一、受験生を集めました。圧倒的人気ですが、関西大と近畿大の両方に合格した場合、関西大を選ぶ人が多いのが現状です。
関西学院大学は、かつての人気に陰りがあり、近畿大のような勢いが感じられません。大阪の受験生には関西大の方が人気です。
その他に私大では、大阪経済大学が20位までに入るべき大学としてあげられます。立地の良さ、近大より少し入りやすいというポジションで受験生の人気が高いです。今や近畿大学は、関関同立に合格する学力がないと受かりません。
大経大は学費が安いことでも人気があります。
同志社女子大、奈良女子大、武庫川女子大の順位も低すぎて、実態を反映していません。
学力で言えば、奈良女子大は、大阪市大と変わらないです。同志社女子大も、関関同立クラスと変わらない。武庫川女子大も人気が高いです。
女子大の順位に関しては、日経BPの調査対象が男性サラリーマン中心だったので、女子大のことがわからず、このような結果になったのではないかと考えられます。
整理すると、こうなります。
1位 京都大学
2位 大阪大学
3位 神戸大学
4位 大阪市立大学
5位 同志社大学
6位 奈良女子大学
7位 大阪府立大学
8位 立命館大学
9位 関西大学
10位 近畿大学
企業の人事担当者が、日経のランキングを見て、万が一にも、うのみにされると困りますので、この順位を参考にしてください。