静岡大学 2015年 人文社会学部(言語文科学科)
「街場の憂国論」内田樹
河合塾のサイトで読めます
http://kaisoku.kawai-juku.ac.jp/nyushi/honshi/15/si1.html
現代文としていますが、「問三 あなたはどのような情報社会が望ましいと考えていますか。また、それを実現するためにはどうすればいいと考えますか。」とあるとおり、小論文問題です。
要旨をまとめてみました
情報格差の拡大
「情報貴族」階層ー良質の情報を選択的に豊かに享受
「情報難民」階層ー良質な情報とジャンクな情報が区別できない
「情報の無政府状態」出現の予感
「情報平等主義」
日本ー全国紙ー情報資源の分配 「一億総中流」的
欧米ー「クオリティペーパー」知識階級のためのもの
「情報平等主義」崩れようとしている
「情報のビッグバン」インターネットの出現
新聞報道の劣化
「クオリティの高い情報の発信者」「情報価値を適切に判定できる人」ー良質な情報が集積
「情報の良否が判定できないユーザー」ージャンク情報が集積
|
話を単純にしたがる→「陰謀史観」に飛びつく=世の中の不幸はそれによって受益している悪の張本人の仕業という解釈
↓
全能感ーマスメディア情報を「嘘」だと退ける→「情報難民」の発生
情報の二極化→権力、財貨、文化資本の分配に反映→階層社会の出現
「情報平等社会」に戻す→新聞が責務を担う
本文は読み取りやすい内容なので、難しくはありません。自分の考えをきちんと表現できるように、小論文対策をしておきましょう。
また、他の小論文を書くための参考として、この文章を読んでおくと良いでしょう。
街場の憂国論 (犀の教室)
小論文の対策にお勧めです。
田村のやさしく語る小論文―代々木ゼミ方式