今年2019年のセンター試験国語の第1問、評論の本文が、問題集ですでに使われているものだった
センター試験の問題はここから。
https://nyushi.sankei.com/center/19/1/exam/3910.pdf
桐原書店「現代文アチーブ2三訂版」18番の問題
「翻訳をめぐる七つの非実践的な断章」沼野充義
センターの本文の範囲は、問題集の本文に前後が加えられた形となっています。
出版されていない文章の上に、さらに切り取るところが同じなんて、どんな確率ですか。
普通はこんなことはありません。
センター試験の問題作成者は、この問題集を見て作ったのではと疑います。
設問も「ヒンシュツ」すると「翻訳を回避する技術」の2箇所が同じ。
漢字の書き取りの「ヒンシュツ」が被っているなんて悪い冗談かと思いますよ。
この問題集で、この文章をやっていた人はラッキーでした。一度読んだ文章が出ると、楽勝です。
今年の国語は易しかったという評判で、平均点も16点上昇(1月25日の中間発表)したらしいです。
受験生にとっては、国語で点が取れたことはよかったと思いますが、出題の公平性に難ありだったことは残念でした。
来年でセンター試験は廃止されます。
大学入試共通テストでは、記述問題も出題されます。
大学入試センターは、今回のような既存の問題集などと被りがないよう、十分に準備して問題の作成をしてください。