聴きたい音楽がない、見つからない人に
学生の頃は、よく音楽を聴いていたという人も、働くようになり、家庭を持ち子育てもするようになると、音楽を聴く時間がないなどの理由で、あまり聴かなくなる傾向があるようです。
中高年になると、流行の音楽は若い人向けだから聴かない、CDも買わないという人が多いのではないでしょうか。
定年を迎えて時間に余裕ができた人や、若いころに熱中した音楽を聴く面白さを再び体験したい人で、何を聴いたらいいのかわからないという人におすすめするのが、米津玄師(よねづけんし)さんの音楽です。
米津さんの魅力はたくさんあります。
作詞作曲はもちろん、歌や楽器演奏を一人で行える、何ともうらやましい才能の持ち主です。
歌が抜群にうまい。私自身、米津さんのライブに2回行きましたが、CDで聴くのと同じ、いや、それに迫力が加わって大変驚きました。
「なんて歌が上手くて、ええ声している人なんや!」
多様な曲があり、聴いていて飽きない。
まるでビートルズのようです。あらゆるジャンルの特長を吸収し、オリジナルの曲に仕立てるセンスのすごさ。
黒人音楽から影響を受けた初期のビートルズを連想します。
しかも4人ではなく、1人でやってしまうのです。おそるべし、米津玄師!
ブラックミュージックのエッセンスがあったり、ラップがあったり、童謡や民謡、懐かしいポップスの味わいがあったりします。曲の玉手箱や!
中高年のみなさんも、あの名曲「Lemon」以外の曲も聴いてみませんか。
おすすめは、アルバム「BOOTLEG」です。ブートレグに、はずれなし。
全曲、聴き応えがありますよ。