外出を控えて、ひたすら家に引きこもる毎日です。
週末の休日に、ベランダで化石のクリーニングをしました。
嫌なことを忘れてひたすら石をたたくという単純作業です。
気がつくと一時間ぐらいは過ぎています。
まずは、徳島県の石から。
立川層の上部で採集した植物片です。
割ると、一枚の葉が出てきました。
おそらく1億年以上前のものですが、そこら辺に生えている草のように思えます。
この石はフズリナ化石を含んだもの。羽ノ浦層の基底岩だそう。白い紡錘形が石の穴の中に入っています。不思議な印象。
次は和歌山県の石です。
母岩が大きく固いので、小割になりました。
石の表面に残るこの化石、イノセラムス(二枚貝)だと思っていたのですが、巻いているようにも見えます。
北海道のアンモナイトのノジュール。これは購入したもの。
大きなアンモナイトが新鮮な色を見せて埋まっています。
北海道のアンモナイトはリアルな姿で保存されていて、本当にすごいです。美しい。
クリーニングの勉強になります。
アンモナイトが続きます。
これは徳島県の石。羽ノ浦層から採集。ネジのような部分がアンモナイトです。
形がイレギュラーで、異常巻きと呼ばれています。
サイズは小さいですが、これも1億年前に生きていたアンモナイトです。
小さなフォルムが愛くるしい。個性的で魅力があります。
さて気がつけば、ベランダで蚊に襲撃され、耳たぶを両方刺されて真っ赤になって腫れていました。
初夏を思わせる陽気の中、大自然ではなく、都会のベランダで、1億年から7千万年前くらいの生き物と対話することが出来ました。
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