令和3年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト
受験上の注意
公表されているので、以下、コロナ関連で気になる点、重要だと思われる点を考察していきます。
引用等は一部なので、必ず「受験上の注意」の全文を読んでご確認ください。
p1の特に気をつけなければならない注意事項6項目あるうち、
(4)試験場内では、常にマスクを正しく着用し、手指消毒や三つの密の回避などを行うとともに、休憩時間や昼食時等は他の受験者との会話、交流、接触を極力避けてください。
これについて、
ポイント
1「常にマスクを正しく着用し」
マスクを外してしまったり、アゴに引き下げていたりしてはいけません。「常に」「正しく」着用することを求められています。
つい授業中、外してしまう人は要注意。
2 「他の受験者との会話、交流、接触を極力避けてください。」
これは厳しい指示です。これまでのセンター試験では、休憩時間や昼食時に、友人や同級生、同じ学校の生徒と交流し、雑談して息抜きをしていました。それがほぼ、できないのです。
ただでさえ緊張を強いられる大学入試です。メンタル面で大丈夫なのか、心配になります。
いわゆる「ぼっち」で入試に立ち向かわないといけないのです。
今年の受験生のみなさんは、「ぼっち」対策を考えておきましょう。
もし私が受験生だったら、お気に入りの音楽を聴くか、おやつを食べるか、教室の外を歩くかして気を紛らわします。
p3 新型コロナウイルス感染症感染予防対策(引用は一部のみ。要旨)
(1)試験前
① 「各自の判断において予防接種を受けることを検討してください」
インフルエンザの予防接種をできるだけ受けなさいという指示です。
しかし、12月中旬の現在、インフルエンザの予防接種が受けられる地域がどれだけ残っているでしょうか。
私は、11月中旬に、かかりつけの医院に尋ねると、在庫なし、2週間後に問い合わせてくれと言われました。12月上旬に電話すると、もう今期は入荷しないと言われ、接種できませんでした。
受験生のみなさんはどうでしょうか?国の計画でワクチンの生産量が決まっているらしいので、今更増やせないのでしょう。現実的には厳しい推奨です。
②「健康観察記録を活用して体調の変化の有無を確認してください」
「健康観察記録」は体温や、症状を記録できる表です。
保育所の手帳のようなものですね。受験生に毎日、モニタリングせよということです。その余裕があるでしょうか。少し心配です。
③「試験日の2週間程度前から発熱・咳等の症状がある場合」「あらかじめ医療機関を受診し、適切な治療を受けてください」
2週間前は1月2日、正月です。
特に年明けから体調に注意せよとのことですね。
④「新型コロナウイルス等の感染症に罹患し、試験日に入院中又は自宅や宿泊施設において療養中の者」は「受験できません」「追試験の受験を申請してください」
コロナを罹患していると、当日の受験はできず、追試験を申請しなければなりません。
発熱や咳があり体調が万全でない場合も、追試験の申請をすすめています。
⑤保健所から濃厚接触者として健康観察や外出自粛を要請されている者は、無症状であれば、以下の4要件をすべて満たしている場合、受験が認められます。
ア PCR検査の結果が陰性(自治体のPCRのみ)
イ 受験当日も無症状
ウ 公共交通機関を利用せず、密を避けて試験場に行く
エ 終日、別室で受験する
特にウは、家族の誰かに車で送ってもらえということです。
ハードル高めです。
⑥「新型コロナウイルス接触確認アプリCOCOAを活用することが望ましい」
COCOAについて調べてみましたが、詳しいことはわかりませんでした。
ちなみにわたしの職場(高校)では、これまでにCOCOAを利用せよという指導は行っておりません。
(2)試験当日
①体調不良時の対応
ア 「健康状態チェックリスト」の確認項目のうち、A欄で1項目以上又はB欄で2項目以上該当する場合、受験できません。追試験の受験を申請してください。
ウ 試験場に到着してから発熱・咳等の症状が出た場合、監督者や試験場の担当者に申し出て、指示に従ってください。
エ 明らかに激しい咳を何度もしているなど、他の受験者に影響があると監督者が判断した場合、受験を中断して休養室等に移動し、症状の確認後、追試験の受験を申請してもらうことがあります。
普段から咳が出やすい人は、対策を考えておきましょう。
例年以上に気を遣いそうです。
②試験場への入場
ア (混雑対策)問い合わせ大学のホームページを確認してください
東海大学のホームページには、詳細な情報が掲載されていました(12/18現在)
イ 許可のない保護者等の入場はできません。
心配で付き添いを考えている保護者の皆さん、学校や塾、予備校の関係者の皆さん、今回の入試は応援に行けない、いや、行かない方が良いようです。
私もかつては、毎年、センター試験の会場前で、自分の高校の生徒を見送っていましたが、共通テストはそれをしないでということです。
③マスク着用
ア 「マスク(予備のマスクを含む)を持参し、試験場内では常にマスクを正しく着用してください。」
「感覚過敏等によりマスクの着用が困難な場合は、「医師の診断書」を提出して受験上の配慮申請を行い、別室での受験を申請する必要があります。」
「受験上の配慮申請」は、高校から提出するため、該当する人はすぐに担任や進路指導の先生に相談しましょう。
④手指消毒の実施
ア 入退室を行うごとに手指消毒を行ってください。
イ 速乾性アルコール製剤等を使用することが難しい場合、受験者自身でこれに代わるものを準備し、手指消毒を行うようにしてください。
⑤休憩時間
ア 「休憩時間等は、他者との会話、交流、接触を極力控えるとともに、試験室内では自席以外に座らないでください。」
イ (トイレ使用)手洗い後に使用するハンカチ、ハンドタオル等は各自持参してください。
⑥昼食
ア 昼食は、試験場の食堂棟が開放されていないため、各自持参の上、自席で食事をとってください。
イ 「昼食時はマスクを着用していないことから、他者との会話、交流、接触は特に控えてください。また、食事を取り終えた後は、速やかにマスクを着用してください。」
⑦服装
「換気のため窓の開放等を行う時間帯があるため、上着などを持参してください。」
毎年よく相談されるのが、当日は制服か私服のどちらがいいかという事です。
自分が一番リラックスできる服装で、脱ぎ着しやすいものを着ていけばいいとアドバイスしています。
制服で行く人は、コートなどの上着を着ていきましょう。
⑧試験室からの退室
(混雑を避けるため)監督者から退室方法等について指示がありますので、その指示に従って退室してください。
(3)試験終了後
①帰宅の際は「三つの密」の回避など感染しないような行動をするとともに、帰宅後は手洗い等の感染予防対策を十分に行ってください。
②「試験終了後2週間以内に新型コロナウイルス感染症に罹患したことが判明した場合は、受験票に記載されている「問い合わせ大学」に連絡してください。」
かなり細かいことまで指示がされています。これらを全部読んだ上で、理解し、実践しなさいと求めています。
追い込みの勉強に追われている受験生の皆さんに、少しでも参考になればと思い、気になる要点をまとめてみました。
学校から配られる「受験上の注意」を必ず読んで確認しておいてください。