ウクライナへの侵略が発生してから、日本では、核武装を議論しようとか、軍備を増強せよとかいった勇み足、勇ましい発言が報道されています。
そんな発言をする人は、自分は決して最前線に一兵卒で行かないと思い込んでいるのではないでしょうか。
なぜ、最前線で悲惨な思いをして、死ぬということを考えられないのか。
自分は特別な存在だから、そんなことは他の国民がやればいいと思っているのでしょう。
文学に描かれた戦争を読んで想像力を働かせることが大事だと思います。
そこで、私が今までに読んで、戦争について考えさせられた文学作品を紹介します。
大西巨人「神聖喜劇」
戦闘場面は出てきませんが、日本の軍隊内部が克明に描かれていて、参考になります。
小説として大変面白い作品です。
大岡昇平「レイテ戦記」
どこで、どんな戦闘があり、誰が死んだかといった記録に圧倒されます。
勇ましい発言をする政治家、コメンテーターは、是非これを一読をして、実際の戦争というものを理解してから発言してください。
古山高麗雄「プレオー8の夜明け」「断作戦」「フーコン戦記」など
作者自身の従軍体験から描かれたリアルな内容からは、戦争の実像が伝わってきます。
戦争への想像力を身につけるため、こういった文学作品を読むことをおすすめします。