bluesoyaji’s blog

定年後の趣味、大学入試問題の分析や国語の勉強方法など。みなさんのお役に立てばうれしいです。

失われた時を求めて Ⅰ  第一篇 スワン家の方へ 第一部 コンブレー その3

失われた時を求めて Ⅰ  第一篇 スワン家の方へ 第一部 コンブレー

その3

 

集英社版p40には行空きがあるので、p140までを仮に第二章として段落番号は1段に戻します。

 

1段 幻燈の効果

 

2段 幻冬の映し出す映像が伝説の物語でありそのシーンを描写する

・いきなり「ゴロ」と出てくるので、混乱した

ゴロ、ジュヌヴィエーブ・ド・ブラバンは訳注(p396)で確認できる

それによると、ジュヌヴィエーブは中世の伝説の主人公。

家令のゴロに中傷され、夫から死刑宣告を受け、森に捨てられたが云々とある

左から集英社、光文社、岩波



3段 幻燈の神秘と美が私にもたらした影響

 

4段 夕食後の家族 ママンの登場、父と祖母の対話、祖母の庭歩き

 

5段 エキセントリックな祖母に対する大伯母のいじめ 

それを目にして屋根裏部屋美逃げ込む私

・デリケートな内容だが回想の一場面として美しい

・祖母(マチルダ)の描写に語り手の愛情が感じられる

 

感想

・祖母のエピソードがいきなり詳細に描かれるので、話に入り込めていないと読書欲が中断されるかもしれない。私の、祖母に対する愛がわかれば読み流してよいと思う。

 

・2段の訳注は他の2著(岩波文庫、光文社文庫)とも、その語が出たページの左側に記載されていてすぐ確認できる。集英社は巻末に掲載されているので、捲らなければならず、読書のリズムが途切れるかもしれない。

 

・私は今さら読む本は変えませんが、これから読む文庫本を決めたい人の参考になれば。

 

・文庫本を3冊並べてみて気づいたことは、字の大きさです。

集英社文庫が明らかに大きくて黒くて読みやすいです。

3冊それぞれ文字の大きさを調べてみました。

1行に何文字あるかを数えてみた結果、

 

集英社 37文字

 

光文社 38文字

 

岩波  38文字

 

3冊のページの上下の余白はほぼ同じ幅なので、やはり集英社が一文字分フォントが大きく、その結果読みやすいことになります。

なお、地肌の紙質は岩波が一番白く好ましい。

 

私のように近眼かつ老眼の持ち主には、集英社文庫の文字が読みやすくおすすめです。