
ギフテッドの子を正しく理解し、個性を生かす本
宮尾益知
大和出版
本を読んでわかったこと、考えたことをまとめました。
ギフテッドとは
・IQ130以上
・好きなことに熱中
・感情抑制が効かず、学校になじめず孤立しがち
・社会の中で他人の心を想像し、自分に惹きつけて考え行動することが苦手
こういった特徴があります。
定型発達の子(一般的な発達の子)とギフテッドの違いのポイントは
・TOM(theory of mind 心の理論)
・メンタライゼーション
・メタ認知
*TOMとは、他者の心の状態、目的、意図などを推測する直観による心の機能のこと
*メンタライゼーションとは、自分の感情や考え方に照らしながら相手の感情や考え方に共感し、相手の気持ちやなぜこんな行動をとるのかをより深く考えられるようになること
これにより、自分自身を他者の視点から客観的に見ることができるようになる、これがメタ認知
定型発達の子は集団生活を通じて14歳くらいまでに自然にメンタライゼーション、メタ認知を獲得する。
一方、ギフテッドはTOMの獲得が遅れてしまうために小学校の集団生活に乗り遅れ、仲間に入れなくなるケースが多い
・TOMが遅れるのは3歳過ぎに先に学習レディネスが発達するため
定型発達の子はTOM獲得後、6歳ごろに学習レディネスを獲得する
*学習レディネスとは、学習の成立にとって必要な前提となる知識や経験、心身の準備性意味する
・IQの高さは社会で生き抜く力ではない
・ギフテッドはメンタライぜーションとメタ認知が獲得できない
・大人社会で必要とされるものは、知識とみんなのために活用するスキル
・成功している他者を参照し、自分の課題に地道にチャレンジし続けること
・他者と協力し合いながら自己実現を果たし、社会に貢献すること
これらができて初めてギフテッドの才能は花開き、社会で活躍できるようになる
感想
私の場合、自分やわが子がギフテッドだったかもと思っていたが、そう決めつけない方がよいのではと考え直した。もちろん気になる場合は専門家による診断を受けることだが、ギフテッドかどうかの線引きが難しいのではないかと思ったからだ。
いわゆる「グレーゾーン」に当てはまる人もたくさん存在するだろうし、自分もその一人かもしれないと思う。
ギフテッドをそのまま天才的才能の持ち主ととらえるのではなく、自分(わが子)の社会性の獲得と適応に注力するのがよいのではないかと考えた。
ギフテッドの理解とその対応について、わかりやすく書かれた本で、とても参考になった。