bluesoyaji’s blog

定年後の趣味、大学入試問題の分析、国語の勉強方法、化石採集、鉱物採集、文学、読書、音楽など。高校生や受験生のみなさん、シニア世代で趣味をお探しのみなさんのお役に立てばうれしいです。

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

STRAY SHEEP 夏目漱石「三四郎」美禰子と三四郎の出会いについて考えた

美禰子と三四郎の出会い 「三四郎」本文は、青空文庫から引用しました。 三四郎が初めて野々宮さんを理科大学に訪ねていった帰り、池の畔で孤独を感じていると、 活動の激しい東京を見たためだろうか。あるいは――三四郎はこの時赤くなった。汽車で乗り合わし…

「三四郎」夏目漱石 を読んで考えた 「STRAY SHEEP」その2 宿屋での女

今回は「三四郎」の山場(?)のひとつ、女と宿屋に同宿する場面です。 前回見たように、女と話す機会を失った三四郎ですが、今度は女から話しかけられます。三四郎の対応に注目しましょう。 www.bluesoyaji.com 宿屋での女 1及び腰になって、顔を三四郎のそ…

「三四郎」夏目漱石を読んで考えた「STRAY SHEEP」

夏目漱石「三四郎」を読んで考えたことを書いていきます。 今なぜ、漱石「三四郎」なのかというと、米津玄師さんの新譜のタイトルが「STREY SHEEP」だからです。 ストレイシープと言えば、漱石、三四郎。 この世界が大変な中で、米津さんが、なぜ「ストレイ…

現実主義と無常感の両立へ 21世紀の感染症と文明 山崎正和 を読んで考えた

現実主義と無常感の両立へ 21世紀の感染症と文明 山崎正和 を読んで考えた 第4章 最終章です。 現実主義と無常感の両立へ 23日本人の美徳が国難に勝ち、無事に最終局面を迎えられるかはわからない。コロナの後に、どんな世界を残さねばならないかが課題で…

半世紀の公徳心向上の成果 21世紀の感染症と文明 山崎正和 を読んで考えた

21世紀の感染症と文明 山崎正和 を読んで考えた 第3章です。 半世紀の公徳心向上の成果 18「緊急事態宣言」後の日本人は、外出自粛や自主休業など、その自制心は特記に値する。企業の在宅勤務や零細自営業者の休業も自ら行われている。 19日本人の良識と…

当面の恐怖と不安の特殊性  21世紀の感染症と文明 山崎正和 を読んで考えた

21世紀の感染症と文明 山崎正和 を読んで考えた 続きです。今回は第2章にあたります。 当面の恐怖と不安の特殊性 8感染症は見えない敵のため、不安は倍加する。9そのうえ、恐怖がいつまで続くか、先行きが見えないため焦燥を煽る。スペイン風邪は三波に…

21世紀の感染症と文明 山崎正和 中央公論ダイジェスト コロナ・文明・日本 を読んで考えた   

21世紀の感染症と文明 山崎正和 中央公論ダイジェスト コロナ・文明・日本 を読んで考えた 中央公論7月号に掲載された山崎正和先生によるコロナの論考を読みました。 コロナに対するとらえ方が、大変参考になったので、自分の勉強のためと、みなさんへの…