bluesoyaji’s blog

定年後の趣味、大学入試問題の分析、国語の勉強方法、化石採集、鉱物採集、文学、読書、音楽など。高校生や受験生のみなさん、シニア世代で趣味をお探しのみなさんのお役に立てばうれしいです。

2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

国公立大学二次試験 2017年 大阪大学 入試問題 文学部 国語 小説 島尾敏雄 「魚雷艇学生」を読んで考えた

// 2017年 大阪大学 入試問題 文学部 国語 小説 島尾敏雄 『魚雷艇学生』 http://nyushi.nikkei.co.jp/honshi/17/ha1-31p.pdf 分析や解答例は河合塾のサイトでどうぞ。 河合塾(総合教育機関・予備校)/ 2017年度国公立大二次試験・私立大入試解答速報http:/…

国公立大学二次試験「文系学部廃止」の衝撃 2017年大阪大学 入試問題を読んで考えた

// 2017年 大阪大学 法・外国語・経済・人間科学部(前期) 『「文系学部廃止」の衝撃』吉見俊哉著 集英社新書 ここで見ることができます。 http://nyushi.nikkei.co.jp/honshi/17/ha1-32p.pdf 今回はテキストにしてみました。 ただし、設問の傍線部や漢字問…

国公立大学二次試験 2017年 京都大学 入試問題 国語 理系 「私」をつくる 近代小説の試み を読んで考えた

// 2017年 京都大学 入試問題 国語 理系 「私」をつくる 近代小説の試み 岩波新書(新赤版) 15722015年11月20日第1刷発行著者 安藤宏 問題文は第3章「あなた」をつくる からの引用で、二葉亭四迷が話し言葉で小説を書くことを迷っていたというエピソードに…

ムダな仕事はもう、やめよう! 吉越浩一郎著 かんき出版を読んで考えた

// ムダな仕事はもう、やめよう! 吉越浩一郎著 かんき出版 働き方について、考えることが多くなった。 定年後の人生設計や子どもたちの就職が気になる歳になったからだ。 参考になる部分を引用して、考えてみた。 日本人は、働いているうちが自分の本当の人…

国公立大学二次試験『青天有月』 松浦寿輝 2016年 京都大学 入学試験 前期 文系国語問題を読む

// オウムガイは古代から生き延びた生物として知られている。生きている姿はどこかユーモラスで魅力がある。 似たような生物としてアンモナイトが有名だが、こちらは絶滅してまい、現在は化石としてしかみることができない。 私は、アンモナイトの化石を求め…

国公立大学二次試験《演劇的知》について/安田雅弘 2008年 京都大学 文系 国語 入試問題を読んで考えたこと

// 河合塾のサイトに過去問があります。問題文、解答、分析つき http://kaisoku.kawai-juku.ac.jp/nyushi/honshi/08/k01.html 本文は、ここでも読めます。www.yamanote-j.org/uptown_archive/shisou.pdf 「身体感覚」について、演劇のワークショップでの「靴…

疲れが取れない人におすすめします。「疲れない身体」をいっきに手に入れる本 藤本靖著 講談社+α文庫 を読んで

// 疲れが取れなくて、いつも身体も心も何となく重いので、タイトルに惹かれて読んでみた。 身体感覚を鋭くして、身体の使い方をチューニングする方法が、たくさん紹介されている。 その中で、3つ、声の出し方、人と会うとき疲れない方法、呼吸法について紹…

『うつヌケ』田中圭一 角川書店を読んで考えた

// 第3話 田中圭一の場合で、うつの「突然リターン」の原因が、「はげしい気温差」にあることに気づく場面があります。 引き金になるものは、さまざまあり、 気圧の変化も外部要因だそうです。 そこで、気温や気圧の変化がわかるアプリを探してみました。 「…

マンガ「うつヌケ」田中圭一 角川書店 を読んで

// 「うつヌケ」田中圭一 角川書店 第1話田中圭市の場合①絵が手塚治虫を連想して親しみやすい。 助手との対話形式なので読みやすい。 著者のうつが治るきっかけとなった本『自分の「うつ」を直した精神科医の方法 』河出書房新社 を早速アマゾンで注文した。…

国公立大学二次試験 大阪大学文学部 国語 小説『海炭都市叙景』で大学入試現代文を味わう

// 大阪大学 文学部 2016年 前期 大学入試 現代文 小説『海炭都市叙景』 佐藤泰志 河合塾のサイトで読むことができます。 http://kaisoku.kawai-juku.ac.jp/nyushi/honshi/16/ha1.html 文庫本でおよそ6ページ、冒頭から半分弱の分量。 冬山に初日の出を…

初めてビッグイシューを買ってみました

// 今日、初めてビッグイシューを買って読みました。305号、エマ・ストーンが表紙で、特集は「出ひきこもり」 ひきこもりに関心があるので、ぜひ読みたいと思っていました。販売員さんのいる場所を電車で通学している子供に確認して、行ってみるとすぐ見つか…

『夏目漱石』十川信介著 岩波新書 を読んで

// 『夏目漱石』十川信介著 岩波新書 ロンドン留学中の漱石は、下宿の部屋にこもり、勉強ばかりしていた。そのためか精神が不安定になったが、その危機を克服したのは、なんと自転車に乗ることだった! 自転車に乗る女主人のミス・リールの勧めで、漱石は自…

忌野清志郎「covers」と「コブラの悩み」

// 東芝のニュースが世間を騒がしている。 思い出したのが、忌野清志郎の「covers」と「コブラの悩み」というアルバム。 当時のレコード会社の親会社が東芝で、原発に批判的な内容のアルバムの発売を中止させたと言われた。 ライブ盤の「コブラの悩み」で清…

「科学コミュニケーション」2017年センター試験 国語 評論文を読んで考えたこと

// // 2017年センター試験 国語 第1問 評論「科学コミュニケーション」小林傳司 問題文の分析 河合塾のサイトでセンター試験をみることができます。 http://kaisoku.kawai-juku.ac.jp/nyushi/center/17/ 各段落要旨をまとめてみた。①~⑬が段落番号です…

『夏目漱石』十川信介著 岩波新書 を読んで考えた

// 『夏目漱石』を読んで、気になった箇所を引用する。(一部表記を変えています) 彼は続いて十一年四月には市谷上等小学第八級を卒業、同じ年の十月には神田猿楽町にあった錦華学校小学尋常科第二級後期を卒業するというスピードぶりである。これは当時の学…

『月3万円ビジネス』藤村靖之著 晶文社 を読んで考えた

// 『月3万円ビジネス』藤村靖之著晶文社がとても面白かった。 月に3万円しか稼げないビジネスには競争も生じません。だから仲間と協力して進めることができます。みんなで生み出して、みんなで教え合う…「分かち合いのビジネス」が実現できるかもしれません…

『半市場経済』内山節 角川新書 を読んで考えた その2

// 『半市場経済』内山節 角川新書 を読んで考えた http://bluesoyaji.hatenablog.com/entry/2017/02/02/191149 続きです。 引用 課題はどんな社会をつくりたいのか、どんな社会のなかで生きていきたいのか、どんな結び合いのなかで、どんな働き方がしたいの…

「論理的に考える/書く」は、人間の本能とは異なるので、身につけるには辛抱強い訓練が必要。安達裕哉 を読んで考えた

// http://blog.tinect.jp/?p=36542 人間は元来「論理的に考える」のは苦手である。脳の構造そのものから逃れることはできない。逆に「論理的に考えること」は訓練次第で身につく、と考えることもできる。例えば、国語の勉強である。「主人公が次のような行…

国語教師が薦める現代文参考書ベスト3 その2

// 今回は、小論文の参考書を紹介する。 田村のやさしく語る小論文田村秀行代々木ライブラリー センター試験廃止後の新テストでは、国語、数学に記述問題を取り入れるという。誰が採点するのか。大学の先生も大変ですねと心配してしまう。 現在の入試でも国…

『半市場経済』内山節 角川新書 を読んで考えた

// 『半市場経済』内山節角川新書内山節先生の著作を愛読してきた。働き方について書かれた本とあるのに惹かれて読んでみた。内容が深く、読後にズシリと重く響いてきたので、何回かに分けて記録しておきたい。 神話の終焉今の日本の若い世代は2つのことを…