「うつヌケ」田中圭一 角川書店
第1話
田中圭市の場合①
絵が手塚治虫を連想して親しみやすい。
助手との対話形式なので読みやすい。
著者のうつが治るきっかけとなった本『自分の「うつ」を直した精神科医の方法 』河出書房新社 を早速アマゾンで注文した。
第3話 田中圭市の場合③
気持ちが沈むのは、激しい気温差が原因だと気づく。
これはなるほどと思った。
第13話 精神科医・ゆうきゆうの話
認知の歪みを解消する方法が参考になった。
第20話まで、どの回も、それぞれ異なるケースで、具体的な内容が、わかりやすく描かれている。
うつという深刻で、複雑な題材だが、マンガ化がとても有効で、すっと読めた。
たぶん活字だと読みづらい内容もあると思う。
第20話 総まとめに、「うつは『なる』ものじゃなくって誰の心の中にも『眠っている』ものだと思うんです」という一節がある。
私は「うつ」と診断されたことはないが、うつは他人事とは思えない。
私自身も「憂うつ」な気分に取りつかれることがたびたびあった。身近にうつで苦しんでいる方もいる。
しかし、この本で得た知見で、うつに対する疑問や不安がある程度、解消された。
うつに関心のある方や、うつで苦しんでいる家族、知人がいる方におすすめします。
うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち