先週の日曜日、晴れましたが気温が低く、風も強い中、大阪府南部の和泉層群に化石を探しに行きました。
和泉層群とは、大阪南部の和泉山脈から、淡路島南部、徳島県の鳴門、讃岐山脈、愛媛県の松山付近まで分布する白亜紀後期の地層です。
アンモナイトや貝の化石が出ます。
以前に鳴門に化石を探しに行きましたが、全く何も見つけることができませんでした。
今回は、同じ和泉層群ということで、ぜひ化石を見つけようと出かけました。
阪神高速湾岸線は、横風が強く、車が横に流されます。
オートクルーズを使いながら走っても、怖く感じて、たびたびブレーキを踏んで解除しました。
1時間半で到着。
現地は大きな池で、車が入れないように柵がしてあります。
今回は、車にマウンテンバイクを積んできました。
駐車場から採集地まで距離があるので、自転車で行こうという魂胆です。
柵の横を自転車を持ち上げて通り、池の周回路に入ります。
人影はまばら。
池の周囲を反時計回りで進んでいくと、自転車では上れない傾斜のきつい登り道になり、そこからは押して登りました。
泥岩の露頭が所々ありますが、崩れ落ちた石を見ても何も見つかりません。
登り切ったところで三叉路になっており、そこにも泥岩の露頭がありました。
しばらく観察していると、男性が通りかかかったので、化石が出るところを尋ねると、この道の奥だと教えてくれました。
草に覆われた山道を少し下ると、山の斜面に小さな泥岩がズリのように積もっているところに出ました。
斜面に落ちている握り拳より大きい石を見て歩くが何も見つかりません。
斜面の上部は崖を掘り崩したように少しえぐられており、そこまで登ると、誰かが置いたのか、貝の化石が入った石を二個見つけました。
気分をよくして辺りを探しても何も見つけることができません。
しばらく探して、一つだけ割った石から何かの化石が出てきました。
割った拍子に母岩から外れました。
来た道を引き返し、途中で小さな流れの河原に下りて泥岩を探します。
欠片のような物を一個見つけただけでした。
風が強く、冬のような寒さで、池の周囲の公園も日曜にしては人出が少なく、何となくわびしい感じがしました。
残念だったのは、不法投棄のゴミがそのまま放置されていること。せっかくの景観にそぐわないように思います。
撤去に費用がかかるでしょうが、利用者のことを考えると、当然ない方がよいです。
早めに切り上げ、2時過ぎには帰宅しました。