言語化の魔力 樺沢紫苑 幻冬舎
筆者は、精神科医で、YouTubeでも発信されています。
わたしはYouTubeで観て、筆者の語りに大変共感できたので、著書を購入して読みました。
本書には、悩みを解消する具体的な方法が書かれています。かなりの分量があるので、まずは自分の悩みに該当する項目から読み始めてみるのもいいかもしれません。
特にわたしが参考になったのは、言語化に関する次の2章です。
第6章 言葉にすれば悩みは消える(言語化その1)
第7章 言語化する勇気を持つ(言語化その2)
文中にはイラストやまとめが配置されていて、とても理解しやすいし、後から確認したいときにも、該当ページを探しやすいです。読書が少し苦手な人にも読みやすいように工夫されています。
印象に残ったところを備忘録もかねて一部引用しておきます。
・「自分はダメだ」「自分にはできない」という言葉が、あなたの無意識を作り上げる。結果として「ネガティブ思考」ができあがり、自己肯定感も下がります
・ネガティブな体験は、1回だけ話して忘れる。これがガス抜きの「1回ルール」です
・ツァイガルニック効果ー一件落着した出来事は忘れやすい。継続案件は忘れない
・ザイオンス効果ー繰り返し接するほど好印象を持つようになる
・睡眠時間6時間を2週間続けると、集中力は低下し「徹夜明け」と同じパフォーマンスになる
・過去を振り切る究極の言葉「それはそれとして」
・次に進む言葉 「しょうがない」「まあいいか」「そういうこともある」
・「あきらめる」は元々は仏教の用語で、「明らかにみる」から来ています。自分の「できること」「できないこと」を明らかに見て、あきらめる。手放す。あるいは、「ほしい物」をあきらめる。それは、物への「執着」「こだわり」を手放すということ。あきらめることで、こころが自由になるのです
結論
悩みを手放すことができても、本書は手放すな