bluesoyaji’s blog

読書、化石採集、大学入試問題の分析、国語の勉強方法、文学、音楽、学び方などを書いています。少しでも高校生や受験生のみなさんの役に立てばうれしいです。

ムダな仕事はもう、やめよう! 吉越浩一郎著 かんき出版を読んで考えた

 

ムダな仕事はもう、やめよう! 吉越浩一郎著 かんき出版

 

働き方について、考えることが多くなった。

定年後の人生設計や子どもたちの就職が気になる歳になったからだ。

参考になる部分を引用して、考えてみた。

 

日本人は、働いているうちが自分の本当の人生で、引退後の残りの時間はおまけの「余生」として捉えている人が多い。だから定年を迎えても、自分の人生を充実させるためにお金を使うという発想がない。
 また、日本人はお金を使わないだけでなく、子どもに財産を遺すことをある種の義務だと考える傾向が強い。その結果、死亡時に財産のピークを迎えることになるわけだ。
一方、ヨーロッパの人は、仕事をリタイアしてから自分の本当の人生が始まると考える。いわば老後は「余生」ならぬ「本生(ほんなま)」だ。
 つまり、「本番の人生」を楽しむために働いてきたのだから、本番になればお金を使い惜しみしない。ライフワークとなる趣味があればお金をどんどんつぎ込むし、これまで以上に夫婦で旅行にも行く。

 

著者は外資系の会社で働くことで、ヨーロッパ人の働き方を知り、日本人の仕事と私生活に対する考えと大きく違うことを知る。
日本人は老後を「余生」と考えるのに対し、ヨーロッパの人は老後が本番の人生「本生」と考える。

日本人の平均寿命を八十五歳とすると、六十歳で定年退職したあと、二十年は「余生」があることになる。もう一花咲かせることができる長さだ。

ヨーロッパの人は、趣味にどんどんお金をつぎ込むとあるが、うらやましい限りだ。

私は、定年退職後、北海道にアンモナイトの化石採集に行くという夢がある。ヨーロッパの人を見習いたい。

 

上司と密に連絡をとりながら間違いのない仕事をする人と、上司の指示を仰がず仕事を進めて失敗してしまう人。果たして、仕事人間として大きく成長するのはどちらだろうか。


日本の会社で教えられるのは、前者の仕事の進め方だ。しかし、私の見る限りではホウ・レン・ソウ文化で育ったビジネスパーソンは、なかなか大成しない。もし将来は経営幹部となって活躍したいと考えているなら、目指すべきは後者の仕事の進め方だ。

 

そもそも細かな事まで上司に指示されなければ動けないような働き方に、幸せを見出せるだろうか。仕事は自分の頭で考えるからこそ面白いのであり、そうでなければロボットと同じだ。つまらないと思いながらやる仕事は、集中力も高まりにくい。その点でもホウ・レン・ソウは仕事のスピードを鈍らせる要因だといえるだろう。

 

「ホウ・レン・ソウ」はよく言われ、常識のようになっている。しかし、著者によれば、自分の頭で考えないと仕事はおもしろくないとのことである。

仕事のスピードを鈍らせる要因、つまり、不要なものというのだ。これは斬新な意見だ。参考になった。私も取り入れよう。

 

 

本は形式知の典型だが、それは表面だけをなぞって読んだときの話だ。文章化されたことの裏側には、著者の無数の経験やそこから生み出された暗黙知が隠れている。そこに想像をめぐらしながら注意深く読み進めて行くことは、気づきの力を養ういい訓練になる。
例えば何か本を読んで、理由はわからないが心にひっかかるフレーズはないだろうか。それだけではまだ暗黙知に気づいたとはいえない。ただ、仕事で何か問題を抱えているときにそのフレーズが蘇り、「ああ、こういうことだったのか」と合点が行くことがある。それが暗黙知に気づいた瞬間だ。

 


読書を通して、隠れた暗黙知を読むという考えが非常に示唆的だ。

ビジネス書やハウツーものでは、暗黙知を得られないだろう。やはり、文学や芸術、歴史など幅広い読書を通しての知が求められる。

目先のことに役立つかどうかばかりを求めていてはダメですね。自戒を込めて納得しました。

 

人生はワーク(仕事)だけでないという筆者。ワークもライフも楽しめる人生を送ろうという筆者の提案がとても参考になりました。

 

ムダな仕事はもう、やめよう!