ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。
エレイン・N・アーロン著 冨田香里訳
SB文庫
Highly Sensitive Person 「HSP」非常にセンシティブな人 とても敏感な人について書かれた本。
「訳者まえがき」から引用。
同じ刺激を受けても、他の人より強く反応してしまう。ちょっとしたことにもすぐに動揺してしまう。「神経質」「臆病」「弱虫」などのレッテルを貼られがちなあなたがこの本の読者です。
「繊細」という言葉が気になり、何冊かの本を読んでみた。どれも、この本が元になっているようなので、じっくり読んでみた。
感想は、
翻訳本なので、どうしても意味がつかみにくい箇所があった
内容が多岐にわたるので、やや根気の要る読書になった
最終章の「魂とスピリット」は、いわゆるスピリチュアルなことが取り上げられている。個人的にはスピリチュアルなものについて、批判的にみているので、読んでも納得は出来なかった。これはあくまで、個人の感想。客観的な評価ではない
自分自身が「HSP」の要素が当てはまると思っているので、現実生活での対処方法などは大変参考になった
高校生などの若い人に関する記述を引用して紹介しておく。
「第四章 子供時代と思春期を新しい目で捉え直す」から
「特別に才能豊かな子供」の「特別な才能のある自分」の親になる
一、自分の行動や業績でなく存在そのものを評価する
二、結果としての成功ではなくて、今までやったことのないことに挑戦したことや、新しいことを学習したというプロセスを誉める。
三、他の人と自分をつねに比較しないように。過当な競争心を招くだけだ。
四、他の特別な才能のある人々と交流を持つようにする。
五、スケジュールを詰め込みすぎないように。考えたり、物思いにふける時間を自分に与える。
六、自分に対して現実的な期待を持つ。
七、自分の能力を隠さない。
八、自分の弁護士になる。自分自身でいるための権利を守る。
九、自分の興味の幅が狭かろうが広かろうが、それをそのまま受け入れる。