気になる記事を見つけました。
現在の物価に換算した上での1950年における大学年間授業料は、国立法文経系で2万9498円、私立法文経系で6万8830円、私立理工系で36万2426円(1967年)。月次にするとそれぞれ大よそ2500円・5700円・3万円。
一方で2017年時点の月額はそれぞれおよそ4万5000円・6万5000円・9万5000円。かなりハードな額には違いない(無論これは授業料のみの話。他に入学金や教材費など多種多様な学費が必要となる)。
国立大学文系の授業料が年間で、3万円弱。私立文系でも、7万円以下。
これなら、学生さんも自腹で大学に通えます。
現在では、国立文系でも月額にすると、4万5000円。
土日バイトを入れて、1か月のバイト代が授業料に消えるぐらいの額でしょう。
結構きついです。
本来、大学の授業料がこんなに高騰してしまったのは、国が教育にお金を出し渋ってきたからです。
私立大学の増加、授業料の高騰。
国の将来を担う若者への投資を怠ってきて、教育は自己負担としたため、このニュースにあるような極端な授業料の変遷がみられるのです。
貧困家庭から、大学へ進学するのは大変でしょう。
奨学金という名の多額の借金を背負うことになります。
ここにきて政府は、給付型奨学金を導入するということですが、まったく不十分です。
憲法改正と引き換えに教育の無償化を実現するなんて、教育を手段にした、おかしな話です。
このレベルでしか若者の教育や将来のことを考えない。
暗澹たる気分になります。
しかし、高校生や受験生のみなさん、ここで負けてはいけません。
みなさんの将来は、学びの中から生まれてきます。
たとえ社会の状況がよくなくても、学び続けていけば、必ず道は開ける。
お金をかけなくても、学ぶ方法はいくらでもあります。
大学も、授業料の安い二部を設置している良心的な大学があります。
通信教育という方法もある。
ネットで探せば、タダで大学レベルの内容を学べる手段がいろいろあります。
みなさんを応援している大人もたくさんいます。
国の教育行政を変えることが第一かもしれませんが、まずは私たちでできることをやっていきましょう。