bluesoyaji’s blog

大学入試問題の分析、国語の勉強方法、受験勉強、化石採集、鉱物採集、文学、読書、音楽などについて書いています。少しでも高校生や受験生のみなさん、シニア世代で定年後の趣味をお探しのみなさんのお役に立てばうれしいです。

15分でできる大学入試国語問題の解き方 入門編 その3 関西大学 2020年 全学日程 国語 『「学び」の復権ー模倣と習熟』辻本雅史

15分でできる大学入試国語問題の解き方 入門編 その3

関西大学 2020年 全学日程 国語 『「学び」の復権ー模倣と習熟』辻本雅史

その1、その2をまだ見ていない人はこちらから。

 

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今回は、設問に挑戦しましょう。

問1と問2を取り上げます。

 

まずは問1から

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問1「教科書を教える」授業とはどのようなものだと筆者は考えているか、と設問にあるので、本文から対応する形式段落を確認すると、1~4段です。

設問に関わる段落(または部分)はどこかをつかむ

 

 参考のため、本文を再掲します。

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次に、選択肢を吟味します。

 

a~eの特徴は、選択肢の文が、「教科書を教える」授業とは、で始まります。

「教科書教える」となっている点に注意。「教科書教える」と間違えないこと。

では「教科書教える」授業とはどのようなものでしょうか。

1段落

近代学校における原則

・教師は「教える主体」であり、

・教科書は教えるための「教材」である

・教科書とは教師が教えるための道具や手段にすぎない

 

2段落

「教科書教える」ことが教師の役割であると考えるならば、転倒した事態となる=本末転倒

・子どもからすれば教科書が目的で、

・教師は手段や道具としての位置にすぎない

 

これらを踏まえて、選択肢を見ると

 

a教師は「教える主体」であり×

bも、教師は「教える主体」であり×

c 2段の要旨を満たしているので、これが○

dは近代学校における原則のようなものが×

eは教師は「教える主体」であり×

 

正解はCです。

文で説明すると、ややこしそうですが、難しくない問題でした。

 

次は問2です

 

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問2 日本の教科書観と教科書検定の関わりについて

これに対応する形式段落は、4~7段です。

形式段落の要旨を再掲しておきます。

 

4学校には教科書がなくてはならないものと考える

 教科書信仰=教科書を神聖視

5「教科書訴訟」の底流には「教科書信仰」的な教科書観

6文部省は教科書検定権を手放さないー国民に教育を保証するのは国家の責任

 「教科書信仰」は文部省だけでなく国民の大多数が共有

7教師側も教科書を教える方がずっと楽―教えるべき内容と範囲がはっきり書かれている、マニュアルも

  ↓

 教師を怠惰にしている

 

では、問題を解いていきましょう。

問2は、選択肢の分量が増えました。問1は1文だったのに対して、問2は、2文または3文です。

読む時間が取られる点、吟味する部分が増えた点が注意するポイントです。

選択肢の内容が本文の記述と合っていたら○、違っていたら×をつけます。

aから見ていきましょう。1文目は○、2文目は「教科書教える」が×。「教科書を教える」が正しいですね。したがって、aは×

b 1文目は○。2文目も「教科書教える」となっており○。だから、bは○です

ここで残りの選択肢も確認しておきましょう。

c  1文目「常に衝突が~」が×。3文目も「教科書観が大きく変わっていった」が×。cは×。

d 1文目は「近代学校教育の目的なので」が×。したがってdは×。

e 1文目は「教育現場の教員には多い」が×。2文目も×。したがって、eは×。

正解はbでした。

実際に問題を解くときには、制限時間があるので、ゆっくり吟味する時間が取れないことが多いです。

少しでも×の部分があれば、その選択肢は除いて、正解を絞り込みましょう。これが消去法と呼ばれるやり方です。

 

今回のまとめ

 

今回は、問1と問2をやりました。関西大学の問題の特徴は、漢字や語句問題から始まらずに、いきなり内容を問う問題が続いている点です。

 

本文の読解をしっかりやって、○印や線引きを駆使して、どこに何が書いてあったかを視覚化することがポイントです。