来年(2022年度)の高校一年生からは、全員タブレットを使うことになっています。
私が今年の四月から担当している一年生は、全員タブレットを導入しています。
授業でタブレットを活用するために、授業用シートを作りました。
教材は、国語総合の現代文、小説教材の「富嶽百景」太宰治です。
教科書は数研出版を使っています。
予習用に、穴埋めをする授業シートを作り、グーグルクラスルームで配信しておきます。
原稿は一太郎で作り、Pdfファイルに変換します。
(その際に矢印が変な方向に変わってしまいます。修正方法がわからないので、そのまま載せています。)
括弧の中には、おもに登場人物の心情がわかる語句を抜き出すようにしています。
小説の読解では、心情の把握が重要なので、筋を追うよりも心情に注目させます。
問いのシートと解答シートを用意して、教室では黒板に貼り付けた白いマグネットシートにプロジェクターでシートを投影します。
問いのシートで本文の読みを進めながら、解答を生徒にあてていきます。
解答シートに切り替えて、確認をします。
この時、生徒にはタブレットのカメラで解答を写してもよいと言ってあります。
ノートを取る手間と時間の短縮のためです。
こちらも板書する時間を省けるため、授業をテンポよく、進めることができます。
マスクをしているため、生徒の発言が聞き取りにくいことが多くなっています。
生徒の発言を何度も聞き直すのもよくないし、授業の流れも滞るので、あまりあてないで授業を進めるようになりました。
その分、授業シートの配信で、予習をしておき、授業ではそれを確認するという流れになってきています。
ちなみに、私はヘッドセットのマイクを着用し、小型アンプで音声を拡大しています。マスク着用のため、大声を出さないと生徒に届かないのでは、感染防止の観点から本末転倒ですから。
コロナは授業の進め方にも影響しています。
問題点
私は自分のノートパソコンを持参して、教室に備え付けのプロジェクターにHDMIケーブルで接続しています。
校内のWi-Fi回線には繋がっていないので、その場でグーグルクラスルームを使いたい時は、さらに学校のタブレットを借りて持参します。
パソコンとタブレットの二台を設置する時間が結構かかります。前の授業が終わって休憩時間になるとすぐに、教室に行って設置の準備を始めます。
授業が続いてある時は設置と撤収が大変です。
教室にパソコンが設置されていて、常時使えるような体制があれば、もう少し楽になるかもしれません。
回線の遅さが…
来年からの全国一斉のタブレット使用ですが、学校の回線(県教委)が遅ければ、授業で使うのは厳しいでしょう。
今でも同時に複数クラスがタブレットを使ってWi-Fi回線につないでいると、ほとんど動きません。
新しい機器を導入して教育改革を進めるなら、回線などの整備にもお金を使って欲しいですね。