徳島に帰省中、県立博物館で、興味深い展示があったので行ってみました。
「太古の生命・化石を求めて」の著者 鎌田誠一氏のコレクションです。
以前にこの書物を購入し、鎌田氏の化石に対する深い思いと貴重な経験の数々に感動していたので、ぜひみたいと出かけました。
徳島県立博物館のホームページの紹介文を引用します。
徳島県在住の化石愛好家である鎌田誠一氏(徳島化石研究会長)は、長年、徳島県内外で化石採集を続けられ、数百点を超える化石コレクションを所有しています。2005年、これらの化石コレクションの内110点を掲載した書籍「太古の生命・化石を求めて ―出会いと感動、悠久のロマンを求めた我が人生―」を自費で出版されました。これらの110点の化石は、2017年1月に徳島県立博物館に寄贈されました。
この展覧会では、鎌田誠一氏より博物館に寄贈された徳島県内外の貴重な110点の化石を一堂に紹介します。
主に徳島県産の化石に関心があったので、勝浦町や上勝町で出たアンモナイトや二枚貝類の化石は、貴重でこんな色の石に入っているのかと大変参考になりました。
何度も採集に行っていますが、全くこのような立派な化石に出会ったことはありません。
徳島だけでなく、日本各地のいろいろの時代の化石が展示されていました。
鎌田氏は多くの人との出会いを非常に大事にされて、交友を深められています。書物には、そんなエピソードがたくさん載っています。人との出会いがこれら多種多様な化石の発見につながっているのだろうと推し量りながら見学しました。
私の場合は、全くの単独行で、深い山の中にも一人で探しに行きます。気楽ですが、危険な面もあり、家族に心配をかけています。
また、産地の情報も皆無なので、適当に目星をつけていくという効率の悪い採集になっています。だから、ほとんど空振りなのです。
人とのつながり、化石を通じた結びつきが大切だなと思いました。
夏休みの研究に、ぜひおすすめです。